「派遣を辞めたい!」円満に退職する方法や転職で失敗を防ぐ4つのコツ
「派遣を辞めたい」
「派遣ってどうやって辞めればいいのかな?」
このように悩んでいませんか?
派遣先で仕事をしてみたものの、人間関係に悩んだり、業務内容がイメージと異なっていたりして辞めたいと思うことはあるでしょう。
この記事では、派遣の辞め方から退職後に後悔しないためのポイントなどをまとめました。
円満に派遣を辞めて自分に合う職場を探したいのであれば、ぜひご一読ください。
目次
派遣を辞めたいときはまず派遣会社に伝える!手順を解説
派遣を辞めるときの3つの手順 |
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派遣を辞めるときは、派遣先の会社ではなく派遣会社に辞めたい意思を伝えましょう。派遣社員が雇用契約を結んでいるのは、派遣会社だからです。
もし派遣先に直接伝えてしまうと「派遣会社から何も聞いていない。契約違反では?」とトラブルになるケースもあります。
また、できれば1カ月くらい前に派遣会社へ相談しておくのがおすすめです。
派遣会社によっては、契約時に申し出期限を決めている会社もあります。そのため、事前に契約時に申し出期限を確認しておくと、スムーズに手続きを進めやすくなります。
派遣を辞めるタイミングは2つ
- タイミング①契約満了で辞める
- タイミング②契約期間中に辞める
派遣を辞めるタイミングは上記の2つがあります。それぞれ解説します。
タイミング①契約満了で辞める
ひとつ目に、契約満了で辞めるパターンがあります。派遣会社や派遣先との契約を完了できるので、円満に辞めやすいタイミングです。
契約期間の終了が近づけば更新のために連絡が来る派遣会社もあり、相談しやすいのもメリットです。
ただ、いくら契約満了でも、満了日に突然申し出るのはルール違反になる恐れがあります。そのため、遅くとも契約満了の1カ月前までに伝えておくのがおすすめです。
タイミング②契約期間中に辞める
状況によっては、契約期間中に辞められるケースはあります。
認められる理由はさまざまですが、派遣会社にやむを得ないと判断されれば、退職は可能です。
とはいえ、基本的に契約期間中の退職は認められにくいです。業務が滞ったり、後任の人材を探すなどの調整が必要になったりするためです。
どうしても辞めたい場合は、派遣会社や派遣先に調整作業が発生することへ配慮して、できるだけ早めに相談しましょう。
派遣を辞めたいときによくある理由11選
- 業務内容が向いていなかったから
- 契約内容と異なった業務の指示が出るから
- 給料・待遇に不満があるから
- 職場の人間関係に馴染めないから
- パワハラ・セクハラなどを受けたから
- 正社員を目指したいから
- 将来に不安を感じたから
- 家族が病気になったから
- 自分が体調を崩したから
- スキルが不足しているから
- 引っ越しをすることになったから
派遣を辞めたいときによくある理由には、上記のものがあります。
人それぞれ事情があるため、どんな内容であっても辞めるきっかけとして認められます。
一方で「辞めたいのだから仕方ない」と開き直ってしまうと、派遣会社からの信用を失う危険性もあります。
自分勝手な辞め方にならないように、これまでお世話になった派遣先や派遣会社への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
【5つのパターン別】派遣を円満に辞めたいときの伝え方
- 条件・待遇などに不満がある
- 人間関係でトラブルに巻き込まれた
- 将来を考えてスキルアップしたい
- 自分が体調を崩した
- 家庭の事情がある
派遣を辞めたい事情があるものの、退職の意思を伝えるのは勇気が必要なことです。
ここで、派遣を円満に辞めたいときのおすすめの伝え方をパターン別に紹介します。
1. 条件・待遇などに不満がある
給与に不満があるから辞める場合の伝え方 |
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大変申し訳ありませんが、退職したいと考えております。恥をしのんで告白しますと、現在いただいている給与では生活が厳しい状況です。
自分で解決すべくスキルアップを目指し資格取得しましたが、努力は認めるけれど昇給は一切見込めないと担当者様からうかがいました。 会社にも事情があることは承知しているので、どうすべきか悩みました。 ですが、5年後も同じ給与では将来設計が難しいため、退職してキャリアアップを目指したいと考えています。 |
条件や待遇に不満がある場合は、一方的に会社を否定するような発言は避けましょう。あなたにも事情があるのと同じように会社にも事情があるからです。
また、自分では覆せない事実や会社の立場に配慮していることを伝えられれば、引き止められにくくなるかもしれません。
2. 人間関係でトラブルに巻き込まれた
先輩社員と合わなかったため辞める場合の伝え方 |
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突然で申し訳ございませんが、退職させていただけないでしょうか?先輩が率直なアドバイスをくださるおかげで、自分を見つめ直す機会をいただきました。
丁寧に指導いただいたところ大変恐縮ですが、この機会に新たな仕事にチャレンジしたいと考えております。 |
人間関係でトラブルに巻き込まれた場合は、相手を否定しないようにしたいものです。相手を否定してしまうと改善の必要があると判断されて、第三者が仲介に入るかもしれません。
場合によっては、あなたが悪口を言う人と判断され信用を失う恐れもあります。
もちろん、パワハラやセクハラを受けたときは正直に報告すべきです。もしそうでないのなら、相手を一方的に否定することはなるべく避けましょう。
3. 将来を考えてスキルアップしたい
スキルアップを目指したくて辞める場合の伝え方 |
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大変急なことで申し訳ございませんが、退職させていただけないでしょうか?こちらで仕事をさせていただくうちに、さらなるスキルを身につけたいと思うようになりました。
先日、希望に近い職場を見つけたため、応募の準備を進められればと考えております。 ただ、このように将来を前向きに考えられるようになったのは貴社のおかげですので、感謝しております。 |
将来を考えて退職したいときは、素直に自分の気持ちを伝えても良いかもしれません。
「一身上の都合」だけで通してしまうと、本当の退職理由が伝わらず引き止められることも考えられます。
ただ、会社に感謝する気持ちを伝えることが前提です。誠意を持って感謝の気持ちを伝えれば、周囲に応援してもらえるはずです。
スキルアップを目指すときは、喜ぶべき門出ですので、円満に退職するためにも自分勝手な伝え方にならないように注意しましょう。
4. 自分が体調を崩した
自分が体調を崩して辞める場合の伝え方 |
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大変申し訳ないのですが、体調を崩してしまったため退職させていただきたいと考えております。以前から通院していたのですが、担当医から〇〇と診断を受けました。
仕事を退職して休養に専念してはどうかとアドバイスを受けたため、ご理解いただけますと幸いに存じます。 |
体調不良を理由に退職を申し出たいのなら、根拠となるような医師の診断書などを用意できると理想的です。
体調は外見から深刻さが伝わりにくく、「休養を取ればいい」と引き止められることがあるからです。
できれば辞めたい意思を伝える前に、上司や同僚などに体調が優れないことを伝えられるとスムーズに進みやすくなります。
とはいえ、もし仕事ができないほど辛い状況であれば、会社には申し訳ない気持ちを伝えつつ、自分の回復を優先しましょう。
5. 家庭の事情がある
引っ越しで辞める場合の伝え方 |
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大変申し訳ありませんが、2カ月後に退職させていただきたいと考えております。実は家族の転勤が決まり、県外への引っ越すことになりました。これまで大変お世話になりましたので、心苦しく思っております。
引き継ぎをしっかりと行いますので、退職までよろしくお願いいたします。 |
家族の事情で退職する場合は、やむを得ない事情があることを正直に伝えるのがおすすめです。
ただ、家庭の事情はプライバシーに関わること。ムリにすべてを打ち明ける必要はありません。
大切なのは誠意を持って伝える気持ちです。これまでお世話になったことに感謝し、円満な退職を目指しましょう。
派遣を辞めて後悔しないために知っておくべきポイント5つ
ここで派遣を辞めて後悔しないために知っておくべきポイントを紹介します。
- 辞めなくても解決できる方法がないか探してみる
- 嘘の理由で辞めようとしない
- 次の仕事の目星をつけておく
- 失業保険を受給できるか確認する
- 収入が途絶えても生活できる期間を把握しておく
派遣を辞めたいとはいえ、できれば失敗は避けたいものです。ぜひ覚えておきましょう。
1. 辞めなくても解決できる方法がないか探してみる
まずは、辞めなくても解決できる方法がないか探してみましょう。
辞めることを考えているときは、視野が狭くなり解決方法に気がつけない場合はあるからです。
たとえば、契約より残業が多くて悩んでいた場合、派遣先の上司が契約を十分に理解していないだけとも考えられます。
こういったときは、派遣会社から派遣先へ連絡してもらうことで揉めることなく問題を解決できるかもしれません。
少しでも早く辞めたい気持ちはわかりますが、誰かに相談して客観的に考える時間を作ることをおすすめです。
2. 嘘の理由で辞めようとしない
派遣を辞める理由は本当のことを伝えましょう。嘘が発覚したら、登録している派遣会社からの信用を失ってしまうかもしれません。
信用を失うと新しい派遣先を紹介してもらえなくなるだけでなく、派遣会社から解雇されることもあります。
そもそも、人として褒められることではありません。もちろん状況によりますが、なるべく本当の理由を伝えるようにしましょう。
3. 次の仕事の目星をつけておく
派遣を辞めた後に就きたい仕事を具体的にしておくことは重要です。辞めた後、新しい職探しへ取りかかりやすくなります。
もし職種が浮かばないのであれば、希望する時給や勤務時間などの条件をリストアップしておくのもおすすめです。
退職後、スムーズに新しい仕事を決めるためにも、なるべく次の仕事の目星はつけておきましょう。
4. 失業保険を受給できるか確認する
自分が失業保険の受給対象になるかは確認しておきたいものです。
失業保険とは、失業中の生活について心配せずに再就職のための活動ができるよう、雇用保険の「基本手当」を受けられる制度です。
給付を受けるためにはさまざまな条件があります。たとえば、給付対象となる雇用保険の加入期間は、
- 自己都合の離職:離職の日以前2年間に、通算して12か月以上あること
- 会社都合の離職:離職の日以前1年間に、通算して6か月以上あること
などです。
退職して収入が途絶えた場合に心強い一方、受給対象から外れていれば生活に影響をおよぼすこともあります。
辞めてから知って後悔しないよう、事前にハローワークなどで確認しておきましょう。
5. 収入が途絶えても生活できる期間を把握しておく
収入が途絶えてからどれくらいの期間なら貯金で生活ができるか、あらかじめ確認しておくことも大切です。
生活費が尽きてしまえば、求職活動どころではなくなってしまうからです。
また、生活できる期間を把握できれば、求職に割ける期間も明確になります。
生活が苦しくなれば心身を壊してしまうかもしれません。もしできるのであれば、計画的に辞めることを検討してみてください。
自分に合う派遣先を探すときに失敗を防ぐ4つのコツ
自分に合う派遣先はどのように探せば良いのでしょうか?ここで、失敗を防ぐコツを4つ紹介します。
- 自分の強み・弱みを把握する
- 転職先に求める条件・待遇に優先順位をつける
- 求職期間を具体的に決めておく
- 専門家のアドバイスを受ける
この機会に押さえておきましょう。
1. 自分の強み・弱みを把握する
ひとつ目は、自分の強み・弱みを把握することです。
強みや弱みを知っておけば応募する派遣先の候補が具体的になり、ミスマッチを防ぎやすくなります。
もし自分の強みが社交的な性格とわかっていれば、営業や接客などを選ぶと時給がアップしやすくなるかもしれません。
また弱みを把握しておくことで、自分に向いていない職場を避けられるはずです。
「派遣先を変えてよかった」と言える転職をするためにも、自分の強みや弱みをじっくり考えてみましょう。
2. 転職先に求める条件・待遇に優先順位をつける
転職先に求める条件や待遇には、優先順位をつけておくのがおすすめです。
いくつかの応募先を選ぶ基準ができるため、スムーズに転職活動を進められるようになります。
条件や待遇には、
- 仕事内容
- 給料
- 勤務時間
- 休暇
- 勤務地
などさまざまあります。
もちろん理想を求めることも大切ですが、すべての条件を満たしたからと言って自分に合う職場とはかぎりません。
条件や待遇に優先順位をつけて、自分が納得できる職場を選んでみてください。
3. 求職期間を具体的に決めておく
求職期間を具体的に決めておくと、求職活動が長引きにくくなります。仕事探しから勤務開始までのスケジュールを立てやすくなるからです。
「契約満了の1カ月後までに応募先を決める」のように、いつまでに何をするのかを決めておくのがおすすめです。
派遣先探し長引かせないためにも計画的に進めましょう。
4. 専門家のアドバイスを受ける
派遣の仕事探しは、専門家の力を借りてみるのもひとつの方法です。
専門家はサポート実績をもとに提案してくれるため、自分では思いつかなかった職場が見つかることもあります。
また、派遣先でトラブルに遭って辞めた場合、気分が落ち込んでしまい自信を失ってしまうかもしれません。
そんなときも、プロの視点でアドバイスしてもらえるため、前向きに仕事探しをできる期待を持てます。
専門家を探しているなら「ビッグアビリティ」がおすすめです。様々な案件を扱っており、スキルアップのための制度も充実しています。
派遣を辞めたいときによくある質問
ここでは、派遣を辞めたいときによく寄せられる質問を集めてみました
- 引き止められることはある?
- メールだけで辞められる?
- 無視や無断欠勤をした場合はどうなる?
- 派遣会社を変えることはできるの?
ぜひ参考にしてください。
1. 引き止められることはある?
引き止められる可能性はあります。そこで「もう少し頑張ってみよう」と思えるのであれば辞めずに仕事を続けてみても良いかもしれません。
ただ、体調を崩しているのであれば無理をする必要はありません。自分の体と心と相談して判断しましょう。
2. メールだけで辞められる?
状況によって、メールだけで辞められることはあります。ですが派遣会社によって、面談や電話を求められるケースはあるかもしれません。
辞める理由によっては判断が変わることも考えられるため、まずは派遣会社に相談することがおすすめです。
3. 無視や無断欠勤をした場合はどうなる?
無視や無断欠勤は避けましょう。社会人としてだけでなく人として信用を失ってしまいます。
場合によっては、派遣会社に登録を解除されるケースも考えられるので、必ず連絡をしましょう。
4. 派遣会社を変えることはできるの?
派遣会社の変更は可能です。登録している派遣会社へ、登録解除したい旨をあらかじめ連絡しておきましょう。
なお、自分に会う職場探しなら、人材紹介サービス「ビッグアビリティ」がおすすめです。ビッグアビリティは、平均キャリアが10年以上ある人材派遣のプロがサポートします。
派遣を円満に辞めて自分に合う職場を見つけよう
最後に、本記事の内容をおさらいします。
本記事のまとめ |
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派遣先を辞めたい場合は、派遣先ではなく派遣会社へ連絡しましょう。派遣社員と雇用関係にあるのは、派遣先ではなく派遣会社だからです。
辞めたい理由によっては、契約時期に関わらず辞められるケースもあります。ですが、辞めたい意思が固まったら早めに連絡しておくのがおすすめです。
社会人としてのマナーを守りつつ、自分の心や体と相談しながら辞める手続きをすすめましょう。
なお、自分に会う職場探しなら、人材紹介サービス「ビッグアビリティ」がおすすめです。
ビッグアビリティでは、入職後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐため、丁寧にカウンセリングを行ってくれます。
相談は無料なので、もし興味があればチェックしてみてください。
派遣を辞めるかどうかは大きな選択になると思いますが、ぜひ自分にあった働き方を優先されてみてください。