派遣でも産休や育休は取れるの？取得のための条件や期間を徹底解説！

「派遣でも、産休や育休が取れるのか心配」と悩んではいませんか？

時給も高く地方でもさまざまな仕事に就けるため、派遣の仕事に魅力を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか？
一方で「会社員より待遇がよくない」といったイメージを持たれている方も少なくありません。

そこでこの記事では、「派遣でも産休は取得できるのか」や「派遣の産休で取得できる期間」について解説します。

「派遣で産休や育休が取れるか心配」と思っている方は、ぜひ最後までご一読ください。

結論：派遣でも産休は取得できる

結論をお伝えすると、派遣社員でも産休の取得は可能です。

というのも産休は派遣社員にかかわらず、取得しなければいけない休みになるからです。「産前の産休」は任意でも問題ないですが、「産後の産休」は労働基準法で義務付けられています。そのため派遣社員でなくパートやアルバイトでも取得できます。

より詳しくお伝えします。

• 産休だけでなく育休も取れる
• 取得の条件

ぜひ参考にしてください。

産休だけでなく育休も取れる

意外と知られていないかもしれませんが、派遣社員は正社員と同じく産休だけでなく育休も取得できます。

実際、厚生労働省が調査したデータにも派遣が育休を取れると知っていたのはおよそ42％、半数以上は知らなかったと回答しています。
引用元：厚生労働省

産休は女性社員のみになってしまいますが、育休は男女関係なく取得することが可能です。

取得の条件

派遣社員でも産休や育休を取得できることをお伝えしましたが、取得するには一定の条件を満たさないと取得できないのでしょうか。

結論からお伝えすると、産休の場合、取得の条件はありません。

産休は産前6週間と産後の8週間に分かれていますが、産休の取得は労働基準法で定められているため女性であれば誰でも取得が可能です。

また、産前休業は強制でありませんが、産後休業は本人の意思に関係なく働けない期間となっています。

一方で、育休は取得に条件があります。育休の取得条件は下記の通りです。

• 同じ派遣会社に1年以上の雇用歴がある(雇用保険が1年以上)
• 育休後も雇用の継続が認められる

条件を満たしているか確認しておきましょう。

派遣の産休・育休はどのくらいの期間取得できる？

派遣社員の場合、どのくらいの期間産休や育休が取れるのでしょう。

• 派遣社員の産休期間
• 派遣社員の育休期間

それぞれ分けて詳しく紹介します。

派遣社員の産休期間

派遣社員の産休期間は、正社員と変わらず「出産前の42日間」と「出産後の56日間」合計98日間です。

そもそも産休は、「産前の休暇」と「産後の休暇」と分かれています。

産前の休暇は本人の同意があればギリギリまで働くことが可能ですが、産後の休暇は義務といった違いがあります。

産後の休業は労働基準法で決められているため、必ず休業させなければいけません。

派遣社員の育休期間

育休も正社員と同じく、派遣の育休期間は子供が1歳になる前日、およそ1年間取得できます。その後も保育園など預かり施設が見つからない場合、さらに1年の合計最大2年まで延長可能です。

また、男性も育休の取得は可能ですが、こちらは最大1年までになります。

派遣社員が産休・育休を取得するメリット

派遣社員でも産休や育休が取れると、以下のようなメリットがあります。

• 産休や育休中は社会保険料が免除される。
• 休業中でも一定の収入が維持できる。
• 仕事を辞めてしまうより復帰しやすい。
• 家族との時間をしっかり確保できる。
• 産後の体を休める時間を確保できる。

メリットが多いため、産休・育休を活用するとキャリアとプライベートを両立しやすくなります。

産休・育休ではどのくらい手当や給付もらえるの？

ここからは、産休を取得した場合、どんな手当があるのかどのくらい給付してもらえるのか紹介していきます。

産休や育休でもらえる手当は、以下の通りです。

• 産休中にもらえる手当は出産手当金など
• 育休中にもらえる手当は育児休業給付金

それぞれ詳しく解説していきます。

産休中にもらえる手当は出産手当金など

産休中にもらえる手当は、主に以下の2つです。

• 出産手当
• 出産育児一時金

出産手当とは、出産を控えているため会社を休まなければいけない時に支給される手当です。基本的に出産前の42日間と出産後の56日間を合わせた98日間分支給されます。支給される額は、過去12ヶ月間の収入を平均した額の3分の2になります。

たとえば、過去12ヶ月の平均額が20万円の場合は以下の通りです。

また他にも出産育児一時金ももらえます。出産育児一時金とは、子供1人につき一律42万円もらえる手当です。

出産費をカバーするために支給される手当ですが、病院によって手当以上に出産費がかかることもあります。

また、「直接支払い制度」と言い、自分で申請をしなくても病院側で出産育児一時金の手続きを行ってくれることもあります。

育休中にもらえる手当は育児休業給付金

出産後は育休に入り、「育児休業給付金」がもらえます。育児休業給付金とは、休業する前に働いていた給料の67％がもらえる手当です。

たとえば、先ほどのように、これまで毎月20万円もらっている場合は、以下の通りです。

育休は産休の終わったあとから、子供が1歳になる期間まで適応されます。また保育園や預け先が見つからない場合は、最大で子供が2歳になるまで延長が可能です。

派遣で産休を取得する場合の流れは？申請する時のポイント

派遣で産休や育休を取得する流れは、以下の通りです。

• 出産予定日の6週間前には、派遣会社に連絡する
• 契約先の会社へ連絡する
• 医師の診断書を用意し、産休の申請をする
• 育休の申請をする
• 産後に出産証明書を提出する
• 出産手当の申請をする

また、どのタイミングで産休に入るかなどは、派遣会社と契約先の会社、申請する本人とでしっかりと調整しましょう。

妊娠中は急な体調変化も珍しくないため、動けるうちに申請できるものを終わらせておくことがポイントです。

産休・育休中の社会保険料はどうなる？

産休中や育休中は手当をもらえますが、その間社会保険料の支払いはどうなるのでしょう。派遣や正社員にかかわらず、産休や育休中は社会保険料が全額免除されます。

免除される詳しい期間は、産休に入った月から育休が終了した月までの期間になります。
社会保険料を免除してもらうには、会社への申請が必須なため必ず前もって行っておきましょう。

派遣で産休・育休を取る際によくある質問

最後に派遣で産休・育休を取る際によくある質問を紹介します。質問内容は、以下の通りです。

• 育休の延長はできる？
• 正社員との違いはある？
• 妊娠や出産が理由で契約が打ち切られる場合はある？
• 産休・育休と契約終了日が重なった場合は？

それぞれ回答していきます。

育休の延長はできる？

育休の延長は条件を満たせば可能です。生まれた子供が保育園などの預かり施設へ入れられない場合のみ、最大2歳まで延長できます。

正社員との違いはある？

産休は労働基準法で定められているため、派遣社員も正社員と同じように産休や育休が利用できます。また、期間の差もありません。

妊娠や出産が理由で契約が打ち切られる場合はある？

原則として、妊娠や出産などの理由で契約を打ち切ることは禁止されています。万が一、妊娠や出産などの理由で契約が打ち切られた場合は、派遣会社へ相談しましょう。

産休・育休と契約終了日が重なった場合は？

産休中や育休中に契約が更新されず、契約終了となってしまった場合は、派遣会社へ相談しましょう。

派遣会社へ申請先を変更することで産休や育休を継続できる可能性があります。

まとめ：産休や育休を活用しましょう。

記事の内容をまとめると、以下の通りです。

• 派遣社員でも産休や育休は取れる。
• 産休の期間はおよそ98日、育休の期間はおよそ1年、最大2年まで延長可能。
• 産休では「出産手当」と「出産育児一時金」の手当がもらえる。
• 育休では「育児休業手当」がもらえる。
• 産休や育休中は社会保険料が免除される。

産休や育休は正社員と変わらず、派遣社員でも取得できます。ですが、産休や育休でもらえる手当は過去12ヶ月や6ヶ月の給料を元に算定されるため、算定期間以上働いている必要があります。また、産休や育休を取得する場合は、まず派遣会社へ連絡しましょう。

派遣社員でも産休が取得できるため、今後出産や育休取得を検討している方も安心してください。ぜひ、産休や育休を活用しましょう。

可能であれば、産休や育休に理解がある派遣会社を選ぶと手厚く対応してくれるので、おすすめです。

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産休や育休を活用して、お仕事もプライベートも充実させましょう。