派遣の職場見学はするべき?当日のプロセスや注意点までの全まとめ
派遣の求人にエントリー後は、そのままストレートに採用が決まるわけではありません。
とはいえ、派遣では面接の実施が禁止されています。代わりに実施されるのが派遣先への職場見学です。
ところで「なぜ職場見学が行われるのか?」「職場見学では何を行うのか?」など気になるところではないでしょうか?
そこで、職場見学の目的から当日のフロー、事前にしておきたい準備などについて紹介します。
この記事を読めば、派遣の職場見学に関して、理解できます。
目次
そもそも派遣の職場見学とは?
そもそも、派遣先の職場見学はなぜ行われるのでしょうか?まずは職場見学についてお伝えします。
- 勤務環境や業務内容の確認が目的
- 職場見学の実施は必須ではない
- 採用面接ではない
順番に説明していきます。
勤務環境や業務内容の確認が目的
職場見学の目的は、あくまでも「勤務先が働きやすい環境なのか」「業務内容の認識にズレがないか」の確認です。
実際に働きはじめてから、派遣社員や派遣先企業のどちらか一方に不満が生じれば、当然長く付き合える関係にはなれません。そのようなミスマッチが起こらないように事前に確認として実施されるわけです。
職場見学の実施は必須ではない
職場見学は、必ずしも実施されるわけではありません。
派遣社員は、勤務開始の前後で業務内容の認識とズレが生じないように、派遣会社からすすめを受けて、実施すべきかどうかを決めます。
そのため、自身が必要がないと判断すれば、必ずしも職場見学をする必要はありません。職場見学を受けないと、不採用のリスクが生じるわけではないので安心してください。
とはいえ、事前に職場見学を行えば、勤務開始後に後悔する可能性が少なくなるので希望することをおすすめします。
採用面接ではない
職場見学は採用面接ではありません。万が一、面接を行なっていた場合、労働者派遣法に違反となり罰則を受けるからです。
そのため「職場見学を建前として、実際は面接を行なっていた……」ということはありません。
とはいえ、派遣候補者のマナーがあまりに悪いと派遣会社が就業をお断りするケースもあります。職場見学に対しても、しっかりと準備して臨む必要があります。
職場見学と面接との違いを比較!
職場見学は面接ではないと説明しましたが、具体的な違いがあまりイメージできないかもしれません。
そこで、職場見学と面接の違いを比較して紹介します。
職場見学 | 面接 | |
履歴書・職務経歴書提出 | × | ◯ |
試験・適性検査 | × | ◯ |
事前の打ち合わせ | ◯ | × |
人数 | 3者 | 基本2者 |
質問 | 業務関連のみ | 業務関連から氏名学歴など |
職場見学と面接とではそもそもの目的が異なるため、可能な範囲も異なります。
たとえば、選考が目的である面接は履歴書や職務経歴書の提出が求められることが多いです。一方、職場見学は選考が目的でないため、履歴書や職務経歴書の提出は求められません。
質問内容でも職場見学の場合だと、業務に関わらないことは質問できません。
このように、職場見学と面接は似ていますが、実施内容では大きく異なるのです。
派遣の工場見学のメリット
派遣で工場に勤める際にあたり、派遣会社から事前に工場見学をすすめられるケースがあります。
派遣で工場見学を実施するメリットは、以下の2点です。
- 職場の雰囲気が分かる
- 業務内容を理解しやすい
工場見学するか悩んでいる方は、参考にしてください。
職場の雰囲気が分かる
工場で勤務するうえで、事前に職場の雰囲気が確認できるのは大きなメリット。工場内の温度、音、匂いは、長期的に働くために重要な要素だからです。
あまりにも温度が高ければ夏場は大変ですし、温度が低い場合、冬場が大変です。
さまざまな状況を想定、長期的な勤務を前提としてイメージしながら見学できると良いでしょう。
業務内容を理解しやすい
勤務先の工場や所属部署によっては、業務内容が大きく異なります。そこで工場見学を行い、実際の現場を見学しながら業務内容を確認できるのは、嬉しいメリットです。
当然工場によって、扱う専用機械や道具も一緒ではありません。道具を使う上での注意点なども事前に確認が可能です。
職場見学をしたかどうかで、スタートから大きく差が出るかもしれません。
派遣先の職場見学における当日の流れは6ステップ
続いては、職場見学当日の主な流れについて見ていきます。
職場見学当日の主な流れは、以下の6ステップです。
- 派遣会社の担当者と打ち合わせ
- 派遣先企業に訪問
- 自己紹介
- 業務内容の擦り合わせ
- 職場見学
- 質疑応答
順番にしっかりと確認して、職場見学当日に役立ててください。
ステップ①派遣会社の担当者と打ち合わせ
まずは、職場見学の20〜30分程前に、派遣会社の担当者と合流し打ち合わせを行います。場所は、最寄り駅もしくは派遣先企業のビル前に集合するケースが一般的です。
ここで行うのは、面談の流れや必要書類に不備がないかどうかの最終確認をします。事前に最終確認を行うとはいえ、自分でも準備はしておきましょう。
ステップ②派遣先企業に訪問
打ち合わせ後は、そのまま派遣先企業へと訪問します。
派遣会社の担当者が受付まで案内してくれるため、指示に従いましょう。なお、ここで派遣先の担当者との初顔合わせとなります。
一般的には派遣会社の担当者が先に挨拶をした後、自身の挨拶をしてください。紹介の得意な担当者であれば「こちらが派遣社員の◯◯です」とリードしてもらえることもあります。
何より第一印象が大事ですので、気持ちの良い挨拶を心がけましょう。
ステップ③自己紹介
職場見学をする前に、企業の会議室などで面談が実施されます。
面談で最初に行うのが自己紹介。派遣社員が、派遣先へ熱意をアピールできる最初の場です。
ここで派遣会社の担当者がスキルシートを相手方に手渡すので、スキルシートに記載されたスキルや経歴を中心に自己紹介を行いましょう。
なお、後述もしますが、自己紹介で話す内容は事前に考えておくとスムーズに進行できます。
ステップ④業務内容の擦り合わせ
派遣先の方から業務内容のヒアリングも行われます。主に説明される内容は、以下の通りです。
- 業務内容
- パソコンの使用頻度や必要なスキルレベル
- 使用するソフトウエア
- 事業所および部署の年齢層・男女比
- 1日・1ヶ月の業務の流れ
- 残業の有無・時期・程度
- 他の派遣労働者の就業状況
- 職業環境や社風
上記で自身が思っていた内容と相違がないかを聞きながら確認しましょう。
場合によっては、業務内容の説明途中で疑問点や不安な箇所が出てくるかもしれません。
企業によっても対応は異なりますが、適宜質問する場合や質疑応答の時間でまとめて質問する場合があります。いずれにせよ、質問ができる場は、きちんと確保されていますので、疑問点は職場見学内で解消させましょう。
ステップ⑤職場見学
説明後は、実際の職場を一通り見学します。
実際に働く自分をイメージしながら、施設や職場内の雰囲気、社員の人柄などを確認していきましょう。
実際に働きはじめてからのミスマッチは、職場見学中に防止できることが多いです。
リラックスしつつも、配属先となる部署や業務中の様子などはじっくりと見ておいてくださいね。
ステップ⑥質疑応答
最後は、質疑応答の時間です。
まずは、派遣先企業から業務に関する質問がいくつかされます。ここでされる質問は、主に業務におけるスキルとの適合性の確認。
なお、業務に関係のない氏名や出身学校など、プライバシーに関わる内容は一切質問されません。
企業からの質問後は「何か質問や疑問点はありますか?」と逆質問されますので、しっかりと疑問点を解消します。ここで、しどろもどろにならないために、あらかじめ質問内容は準備しておきましょう。
派遣の職場見学でミスしないための注意点や準備4つ
職場見学は、派遣社員にとって派遣先に自身の熱意をアピールできる場です。
しかし、準備を怠れば相手に悪い印象を与えかねません。そこで失敗しないための注意点および準備について紹介します。
- 派遣先の情報は事前にキャッチしておく
- 社会人としてのマナーを確認する
- 自己紹介や質問はスムーズに答えられるようにしておく
- 極力ドタキャンはNG
それぞれ解説していきます。
派遣先の情報は事前にキャッチしておく
派遣先企業のホームページなどから、展開している事業内容や自身が担当する業務に関して確認しておきましょう。
企業理念や求める人材などを事前に確認しておけば、より理解が深まり、質疑応答で聞く必要もありません。
入念なリサーチをしていると相手にも分かれば、熱意が伝わりやすくなります。
社会人としてのマナーを確認する
社会人として最低限のマナーがなければ、いくら選考の意図がなくても採用されづらくなってしまいます。
- 言葉遣い(敬語の使い方など)
- 挨拶
- 服装や身だしなみ
特に言葉遣いや身だしなみは重要です。
身だしなみは、髪型の乱れやシワのついたスーツ、男性なら髭、女性ならメイクなど第一印象に大きく関わるポイントです。
これらは入念に確認しておきましょう。
自己紹介や質問はスムーズに答えられるようにしておく
職場見学時には、自己紹介や質疑応答の時間があるので、スムーズに答えられるように話す内容は、準備しておきましょう。
なお、派遣先から個人が特定されるような内容は労働者派遣法により質問ができません。
そのため、プライバシーに関わる質問の対策を行う必要はないでしょう。
極力ドタキャンはNG
急な体調不良や予定が入るなど、やむを得ない事情でキャンセルをしたい場合があるかもしれません。
職場見学当日のドタキャンは可能ですが、極力避けましょう。
ある程度期間が空いていれば良いですが、当日のドタキャンは派遣会社や派遣先企業に相応の迷惑をかけてしまうからです。
ですから、体調管理やスケジュール管理はいつも以上に徹底しましょう。
職場見学後の合否結果はどのくらいで来る?
職場見学の合否結果は、最短当日〜最長でも1週間ほどで連絡をもらえることが一般的です。特に職場見学の当日に連絡がもらえるケースが多いようです。
なお、不合格の場合も結果の連絡はあります。そのため、連絡がもらえるまでは、しっかりと待ちましょう。
派遣の職場見学についてよくある質問
最後に、職場見学についてよくある質問を4つ紹介します。
- 職場見学後に落ちる可能性はある?
- 職場見学後の辞退は可能?
- 顔合わせと職場見学の違いは?
- 職場見学後に連絡がない場合はどうすれば良い?
気になった点は、しっかりと確認しておきましょう。
職場見学後に落ちる可能性はある?
職場見学は選考の意図はないですが、合否はあります。
実際に複数の応募者がいることもよくあり、採用枠には限りがあるため、必ずしも採用されるわけではありません。
外見や年齢で判断されることはないですが、スキルレベルや過去の勤務期間など業務に関わるポイントから判断されます。
職場見学後の辞退は可能?
職場見学後の辞退は可能です。しかし、派遣会社や派遣先に大きな迷惑がかかります。
辞退の回数も1回が限度とされ、2回目は確実に決めなければなりません。
なお、断り方次第では派遣会社のイメージを壊してしまうため、ブラックリストに登録されるケースもあります。ですから、派遣先を決めるときは慎重に行いましょう。
顔合わせと職場見学の違いは?
派遣先との顔合わせと職場見学には、それほど大きな違いはありません。
顔合わせは、採用後のミスマッチがないようにするために派遣会社が提案をする場。一方、職場見学は応募者の希望で行うもので、勤務可否の判断材料となる場という違いになります。
職場見学後に連絡がない場合はどうすれば良い?
基本的には、合否に関わらず1週間以内に連絡が来ることが一般的です。
万が一、1週間以上も連絡が来ない場合は、派遣会社や派遣先に電話で問い合わせを行いましょう。
まとめ:派遣の職場見学は必須ではないが重要!働くイメージを掴みに行こう
ここまで、職場見学の目的から当日のフロー、事前にしておきたい準備などについてみてきました。
職場見学は、派遣先へアピールができる重要な場である一方、準備不足によりマイナスな印象を与えてしまう場でもあります。
派遣先企業も数々の人材を見てきているプロなので、言葉遣いや身だしなみ1つとっても良い人材かどうかは見抜かれてしまうでしょう。
ですから、しっかりと入念な準備をしたうえで職場見学に臨んでください。
なお、「より良い条件で働きたい」という方は、派遣会社の「ビッグアビリティ」がおすすめです。ビッグアビリティは、「優良なサービスを行っている派遣企業の証」である優良派遣事業者制度の認定企業なので、安心です。
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