派遣の時給はどれくらい?平均や職種ごとの違いと時給を上げる方法
「派遣の時給はどのくらいが一般的なの?」
と気になってはいませんか?
派遣と一口に言っても様々な職種があったり、雇用期間に違いがあったりとかなりの違いがあります。
そのため、「派遣の平均時給がどのくらいなのか?」また「高時給の派遣はどんな職種か?」が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、派遣の平均時給、派遣の時給が高くなる理由や時給の上げ方について解説します。
これから派遣で働こうと思っている方、なぜ派遣の時給が高いか気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
派遣の時給は?平均時給は?働き方別に紹介
早速、派遣の平均時給について紹介していきます。
- 長期
- 短期
- 単発
働く期間に分けて紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
長期の場合
まずは、長期派遣の平均時給を紹介します。長期派遣の平均時給は、1,200円~1,900円前後となっています。(ビッグアビリティサイト調べ)
長期派遣は、一般的に3カ月以上の期間同じ会社などに派遣されるものを指します。長期間同じ仕事を続けられるため、スキルを磨くことが可能です。
短期や単発の派遣に比べ、スキルや責任が求められることが多いという特徴があり、高時給の求人が多い傾向があります。
また、短期派遣と比べると、フルタイム勤務の長時間労働になることが多いです。そのため、安定した収入を求める人にはピッタリの働き方です。
短期の場合
短期派遣は、期間が3カ月未満の仕事を指します。短期派遣の平均時給は、1,200円~1,900円前後となっています。(ビッグアビリティサイト調べ)
短期の派遣には、以下のものがあります。
- 年末年始の運搬業
- プールの監視員
シーズンごとで発生する仕事が多く、簡単な作業である場合が多いといった特徴があります。そのため、高校生や大学生など「長期休みだけお金を稼ぎたい」といった場合にもおすすめの働き方です。
単発の場合
単発派遣は、数カ月単位での雇用ではなく1日から数日単位での雇用になります。単発派遣の平均時給は、1,200円〜2,000円前後となっています。(ビッグアビリティサイト調べ)
単発の派遣には、以下のものがあります。
- ライブのイベントスタッフ
- 選挙受付
長期派遣と比べるとスキルを身につけられるような仕事は少ないです。とはいえ、つなぎとして就業したり、他の仕事と掛け持ちで就業したりしたいという人には、相性が良い働き方です。
派遣の職種ごとの平均時給まとめ
ここからはさらに詳しく、派遣の職種ごとの平均時給について紹介します。紹介する職種は、以下の通りです。
- オフィスワーク
- 秘書業
- サービス業
- IT系
- デザイン系
- テレマーケティング
- 工場・整備
- 通訳・翻訳
- 医療・介護
それぞれの仕事にも触れつつ、詳しく紹介します。
オフィスワーク
オフィスワークの平均時給は1,529円です。(日本人材派遣協会調べ)
オフィスワークは、オフィスでのサポート業務などの業務全般のことを指します。また主な仕事内容を簡単に紹介すると、以下の通りです。
- 書類作成
- 電話対応
- 来客の応対
- ファイリング
- 備品の管理
オフィスワークと一口に言っても、一般事務やOA事務、営業事務など職種は様々なため、どのオフィスワークかにより業務の範囲はそれぞれ異なります。
秘書業
秘書業の平均時給は1,394円です。(求人ボックス調べ)
秘書業とは、会社の役員などの重役の仕事をサポートする役割です。特定の個人に付きサポートするのが特徴の仕事になります。
主な仕事内容は、以下の通りです。
- スケジュールの管理
- 電話対応
- 来客応対
- 書類作成
- 出張時のホテル手配
秘書業はオフィスワークの一つでもありますが、専門職であるため一般的なオフィスワークよりも100円以上時給が高いことが多いです。また、資格が必須なわけではありませんが、秘書検定を所有していると有利になることもあります。
サービス業
サービス業の平均時給は、1,458円でした。(日本人材派遣協会調べ)
サービス業は、顧客にサービスを提供する業務全体のことを言います。サービス業に当たる業務が幅広いことが特徴です。
たとえば、以下がサービス業に該当します。
- ホテルの従業員
- 飲食店の従業員
- 美容院の従業員
- 不動産会社の従業員
- 運送や郵便事業に従事する人
仕事の幅が非常に広いため業務内容も様々です。物を提供する仕事はもちろん、テレビ放送のような無形のサービスを提供する場合もあります。
IT系
IT系の平均時給は1,845円でした。(日本人材派遣協会調べ)
IT系の派遣では、主にシステムやソフトウェアの開発を行います。専門職のため、ほかの職種よりも時給が高くなっています。サービス業と同じくIT系の仕事も多岐に渡ります。
たとえば、次の仕事が該当します。
- アプリケーションを開発するシステム開発
- サーバーの構築や保守・運用を行うサーバーエンジニア
- 社内のパソコンに関する困りごとに対応するヘルプデスク
- Webサイトの開発などを行うWebエンジニア
IT系は平均時給が高く非常に魅力的ですが、実務経験が重視されます。そのため未経験から仕事を始める場合、平均より低くなってしまうことが多いです。ただし、スキルを磨けば、時給アップが狙えます。
デザイン系
デザイン・クリエイティブ系の平均時給は、およそ1,649円です。(日本人材派遣協会調べ)
デザイン系の派遣では、名前の通り様々なもののデザインを担当します。
具体的には、以下の仕事があります。
- ポスターなど印刷物のデザインを行うグラフィックデザイナー
- 映画や建築物などをCGにおこすCGデザイナー
- 衣服などのデザインをするファッションデザイナー
デザイン系の仕事は、個人のクリエイティブな才能が求められる仕事です。Illustratorなどの専門的なソフトを使用できると即戦力となり採用されやすくなります。
テレマーケティング
テレマーケティングの平均時給は、およそ1,347円となっています。(厚生労働省調べ)
テレマーケティングの仕事は、電話を使って顧客とコミュニケーションをとる仕事です。テレマーケティングの仕事は、なかでも問い合わせや注文を受ける受信業務と、営業を行う発信業務に分けられています。
テレマーケティングの仕事をするには、顔の見えない相手に対応するコミュニケーションスキルやビジネスマナーなどが求められます。また、顧客の対応をしながらパソコンを操作することも多く、パソコンの操作スキルも必要です。
工場・整備
物の製造の仕事の平均時給はおよそ1,231円となっています。(日本人材派遣協会調べ)
工場・整備の仕事は、工場で物を製造したり、機械や自動車などを整備したりする仕事のことです。どちらの仕事も内容は多岐に渡りますが、工場の仕事ではベルトコンベアーで流れて来る製品の組み立てなどを行う「ライン作業」が一般的です。
一人黙々とこなせる仕事であるというメリットがあります。また、夜勤の職場もあるので、夜型の人には向いています。
通訳・翻訳
通訳や翻訳の平均時給は通訳・翻訳、速記の平均時給はおよそ1,447円です。(求人ボックス調べ)
通訳はその場で外国語を日本語に訳したり、日本語を外国語に訳して会話を成立させたりする仕事です。翻訳は契約書や書類、メールなどを日本語または外国語に訳する業務です。
翻訳する言葉に対して深い知識を持っていることを求められます。TOEICや英検などの資格を持っているとスキルの証明にもなるため、取得しておくのがおすすめです。とはいえ資格が必須ではないので、海外生活が長かった方や外国語の知識がある方にはぴったりの仕事です。
医療・介護
医療や介護の平均時給はおよそ医療系で1,713円、介護系で1,321円となっています。(求人ボックス調べ)
医療・介護関連の仕事は病院や介護施設などで働く仕事です。医師や看護師、薬剤師などの仕事は派遣での就業は禁止となっています。そのため、派遣が可能な医療関連業務は医療事務など一部のみです。
募集されている仕事内容を紹介すると以下の通りです。
- 病院や薬局の受付事務
- 病院や薬局、介護施設などで医療報酬の請求などを行う事務
- 介護士・ヘルパー
- 介護助手
前職が医療や介護以外でなくても就業可能な仕事も多くあります。特に介護業界は、人材不足が続いている業界です。そのため、「すぐにでも派遣を始めたい」という方には特におすすめの仕事になります。
派遣の時給が高くなる理由は?
ここまで職種別に派遣の平均時給をお伝えしてきましたが、一般的なアルバイトなどの求人と比較すると高時給だと感じる方が多かったのではないでしょうか。
派遣の時給が高くなる理由は、以下の3つが挙げられます。
- 時給にボーナスが含まれるため
- 採用コストが抑えられているため
- 正規雇用より契約に縛りが少ないため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
時給にボーナスが含まれるため
派遣の仕事は、ボーナスが支給されません。その代わりにボーナス分を含んだ時給になっていることが多く、そのため時給が高くなっていることがほとんどです。
中には稀に、派遣社員でもボーナスが発生するという場合もあります。ですがボーナスが別である場合、その分普段の時給が低く抑えられていることが多いです。
採用コストが抑えられているため
派遣社員を雇うことは、企業にとって直接社員を雇うよりも採用コストが抑えられます。
厚生年金や健康保険は派遣会社の負担となるので、雇用先の企業には負担になりません。また、採用コストが抑えられるため、人事や総務の負担も軽減できます。
コストが削減できているので、時給を高くする形で派遣社員に還元していることが考えられます。
正規雇用より契約に縛りが少ないため
派遣社員は、期間雇用で企業の仕事が少なくなった場合には、雇用を停止できます。正社員の場合は、よほどのことがない限り、雇用を停止することができません。
そのため、正規雇用よりも派遣雇用の方が契約に縛りが少なく、企業の負担が軽いという側面があります。こういった理由から派遣の需要が多く、その分、時給が高くなっています。
派遣で時給を上げるには?
派遣の仕事で時給を上げたいと思った場合、どのような方法があるのでしょうか。具体的には、下記の3つの方法があります。
- ①資格を取得する
- ②実績を作る
- ③良い求人案件を持っている派遣会社へ登録する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①資格を取得する
時給を上げたい時にぜひ試していただきたいのが、やりたい仕事に関連する資格を取得することです。
たとえば、オフィス業務であれば下記のような資格がおすすめです。
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)検定
- 簿記
- 秘書検定
資格を取得することで、その仕事に対して一定の知識を持っていることを示せます。
②実績を作る
業務経験をして実績を作ることも時給を上げることにつながります。やはり未経験と経験者では時給にも差が出てしまうのが実情です。そのため、まずは時給が低くても希望する職種で経験を積み実績を作ることが重要です。
経験者になれば、時給の高い仕事をするのも可能になります。また実績があれば、その仕事に対するスキルがあり即戦力になれるアピールができます。そのため採用もされやすくなるメリットもあります。
③良い求人案件を持っている派遣会社へ登録する
同じ職種であっても、派遣会社によって求人内容が異なる場合があります。ですので、条件の良い派遣会社に登録することも大切です。
また、派遣会社によって得意分野もあります。よって、自分が希望する職種の案件をたくさん持っているかも確認しておくことが大切です。
とはいえ「派遣会社といっても多くてどこが自分にあった派遣会社なのか分からない」という場合は、優良派遣事業者の認定を受けているかを基準に選ぶのをおすすめします。
優良派遣事業者の認定とは、派遣社員に寄り添った労働環境やキャリアを提供している会社にのみ与えられるものです。「ビッグアビリティ」はこの優良派遣事業者認定を受けています。
派遣の時給に関してよくある質問
派遣の時給でよくある質問についてまとめました。よくある質問の概要は、以下の通りです。
- 高時給の派遣はきつい?
- 地域によって派遣の時給は違う?
- 福利厚生はアルバイトより充実しているの?
- どんな派遣会社を選べばよいの?
一つずつわかりやすくお伝えしていきます。
高時給の派遣はきつい?
結論をお伝えすると、高時給の派遣が必ずきついとは限りません。
高時給の派遣の仕事は専門的なスキルが求められる場合もあります。とはいえ、専門的なスキルがある場合は、スムーズに業務を行えるので、きついと感じる場面は少なくなります。
地域によって派遣の時給は違う?
最低賃金が都道府県ごとに決められているように、派遣の時給も地域差があります。
たとえば、株式会社リクルートの2021年8月の調査によると3大都市圏の平均時給は、下記の通りでした。
- 関東の平均時給は1,816円
- 東海の平均時給は1,593円
- 関西の平均時給は1.542円
関東の平均時給がとても高価なのがわかります。また日本人材派遣協会の調査によると、都市圏とそれ以外の平均時給は、下記の通りでした。
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- 東京都・愛知県・大阪府の3大都市の平均時給は1,566円
- 3大都市以外の平均時給は1,261円
3大都市圏の方が、それ以外と比べて300円近く時給が高いことがわかります。地方の中でも都道府県によってかなり差があることも多いですが、首都圏や都市圏ほど時給が高い傾向にあります。
福利厚生はアルバイトより充実しているの?
派遣やアルバイトの福利厚生の充実度合いは、雇用されている会社や勤務時間によってことなります。
派遣社員もアルバイトも加入要件を満たせば健康保険や厚生年金などに加入することができます。また、2020年に同一労働同一賃金が導入されたため、同じ労働をしている人であれば同じ待遇を受けられるようになりました。
そのためどの派遣会社がいいか迷った場合は、福利厚生の充実している派遣会社を選んでみるのが賢明です。
「ビッグアビリティ」は派遣会社の中でも職種や福利厚生が充実しています。スキルアップサポート、年次有給休暇、全国健康保険協会「協会けんぽ」への加入、無料健康診断などの多くの福利厚生を用意しています。
どんな派遣会社を選べばよいの?
自分に合った仕事を紹介してくれる派遣会社を選びましょう。
- 求人数が多い
- 仕事探しの時の面談が熱心である
- 働いているときのフォロー体制が充実している
などのポイントが挙げられます。
まとめ:時給が良い仕事で働きましょう
この記事では、派遣社員の時給についてご紹介しました。
派遣社員の時給や長期や短期など派遣期間の長さや職種などによって大きく変わります。それ以外にも、同じ職種でも資格を取得したり、実績を作ったりすることで時給を上げることも可能です。
派遣の仕事をする際は、できるだけ高時給の求人案件を選ぶことが大切です。
「ビッグアビリティ」は、都内を中心に国内や外資系の高時給な案件を多数扱っています。「できるだけ高い時給で働きたい」という方におすすめです。
また、派遣社員と派遣先の双方に安心できるサービスを提供しており、優良派遣事業者制度の認定企業にもなっています。
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