派遣で掛け持ちはOK? デメリットや社会保険・年末調整などを解説!

派遣で掛け持ちはOK? デメリットや社会保険・年末調整などを解説!
派遣のお仕事のギモン

収入を増やすために、派遣の仕事を掛け持ちしたいと考えている方もいるでしょう。

ただ「派遣を掛け持ちしても問題ないのか?」「掛け持ちをしてバレたくない」と考える方も多いのではないでしょうか?

この記事では、派遣の掛け持ちが認められているのか、掛け持ちをする際の注意点を解説します。

この記事を読めば、派遣を掛け持ちした場合のデメリットや社会保険の扱いなどについてもわかるようになります。

派遣の掛け持ちを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

派遣の仕事の掛け持ちはOK!

「派遣の掛け持ち」は何ら違法ではありません。なぜなら、派遣の仕事の掛け持ちを禁止する法律がないからです。

したがって「収入を増やしたい」「もっといろいろな仕事が経験したい」といった気持ちがある方は、掛け持ちも検討しましょう。

実際に、多くの方は複数の派遣会社に登録しており、掛け持ちをしている方もいます。

掛け持ちをする2つのメリット

掛け持ちをする2つのメリット
派遣の掛け持ちをしている方の多くは、以下のメリットを感じています。

  1. 収入が増える
  2. 幅広い業務経験が身につく

くわしく見てみましょう。

1.収入が増える

掛け持ちをした場合、収入が増えるのは間違いありません。その理由は掛け持ちをすると労働時間が増えるからです。

さらに、派遣の時給は「アルバイト」や「パート」よりも時給が高い傾向にあります。

そのため、アルバイトやパートを探すよりも、派遣の掛け持ちをした方が収入が増えやすいでしょう。

2.幅広い業務経験が身につく

日本には多くの派遣会社がありますが、それぞれ得意としている求人案件が異なります。派遣を掛け持ちすれば、他社にはない求人を紹介されるケースもあるでしょう。

同じ業界の派遣先でも仕事のやり方はそれぞれ違いますし、この機会にこれまで経験したことがない仕事をしてみてもよいかもしれません。

掛け持ちをすれば、幅広い仕事ができるので、未経験の方よりも求人案件に通りやすくなったり、時給が上がりやすくなったりする可能性があります。

なお「ビッグアビリティ」では、様々な業界や職種の求人案件があります。幅広い業務を経験したい方にも紹介できる求人案件が多数ありますので、ぜひ一度ご相談ください。

掛け持ちをする2つのデメリット

掛け持ちをする2つのデメリット
派遣の掛け持ちをすれば収入がアップし、幅広い業務経験が身につくからよいことばかりと思うかもしれません。

しかし、掛け持ちにもデメリットがあるので、注意してください。

  1. 体力的に続かなくなるリスクがある
  2. プライベートの時間が減る

順番に見ていきましょう。

1.体力的に続かなくなるリスクがある

派遣の掛け持ちをすると、労働時間がどうしても長くなります。

業種的によっては、体力的につらくなる方も増えます。

最悪のケースでは、怪我や病気になり、収入が大幅に減ってしまうかもしれません。稼ぎたい気持ちも大事ですが、自分の体調を崩さないように注意してください。

2.プライベートの時間が減る

掛け持ちをすると、労働時間が増える分、プライベートの時間は減少します。プライベートの時間がなくなれば、仕事によるストレスを解消しづらくなります。

さらに、家族や友人と接している時間も少なくなるので、交友関係が悪化するかもしれません。

労働時間を増やしても、プライベートの時間が少なくなれば、生活に充実感を得づらくなる場合があります。そのため、仕事とプライベートの時間のバランスも大切です。

派遣の仕事を掛け持ちする際の注意点

派遣の仕事を掛け持ちする際の注意点
派遣の仕事を掛け持ちする際、いくつか注意しなければならない点があります。

  1. 派遣会社によっては掛け持ちを禁止している
  2. 掛け持ちをした場合、自分で確定申告しなければならない
  3. 収入が130万円以上になると社会保険の扶養から外れる
  4. スケジュール管理に注意する
  5. 別の派遣会社と掛け持ちする

それぞれ重要なことなので、順番に見ていきましょう。

1.派遣会社によっては掛け持ちを禁止している

派遣の掛け持ちは法律では禁止されていません。しかし、派遣会社の「就業規則」で禁止されているケースもあるので、注意してください。

禁止されているにもかかわらず、掛け持ちをした場合、以下のようなデメリットがあります。

  • 更新期間をもって契約を打ち切られる
  • 仕事の紹介をしてもらえなくなる

なお、必ず担当している「コーディネーター」に掛け持ちをしたい旨を伝えておいてください。

仮に連絡を怠った場合、コーディネーターからの印象が悪くなり、求人を紹介してもらえなくなるかもしれません。

また「同業他社での就業」は避けるべきです。派遣会社がライバル企業への情報流出を心配し、もともとの仕事も失うリスクがあります。

2.掛け持ちをした場合、自分で確定申告しなければならない

掛け持ちをした場合、自分で「確定申告」をしなければならないケースがほとんどです。

なぜなら、制度上、給料が多い1社でしか「年末調整」ができないからです。

また、給料が少ない派遣会社の「源泉徴収票」が発行されるのは1月になるため、年末調整を行う12月までに書類を用意するのは難しいといえます。

そのため、給料が少ない派遣会社については、自分で確定申告をする必要があります。

3.収入が130万円を超えると社会保険の扶養から外れる

派遣で掛け持ちをした結果、収入が130万円を超えた場合、社会保険の「扶養」から外れるので注意してください。

したがって、配偶者の扶養に入っていた方も、社会保険に加入しなければなりません。

扶養内で働きたい場合は、掛け持ちをする前に、年収がどのくらいになるのか計算しておきましょう。

4.スケジュール管理に注意する

派遣の掛け持ちをした場合、労働時間が増えるだけでなく、スケジュール管理も大変になります。

スケジュール管理のミスにより、就業日時を勘違いして、遅刻や欠勤をしてしまうかもしれません。

遅刻や欠勤は、派遣先だけでなく派遣会社からの信用低下にも繋がります。これまで以上にスケジュール管理に注意しましょう。

5.別の派遣会社と掛け持ちする

掛け持ちをする場合、同じ派遣会社で掛け持ちするのは難しいでしょう。

なぜなら「労働基準法」で定められている以下の労働時間を上回り、派遣会社が「割増賃金」を支払う可能性があるからです。

  • 1日8時間以内
  • 1週間で40時間以内

多くの派遣会社は、他にも派遣社員がいるのに、わざわざ割増賃金を支払ってでも掛け持ちしてもらいたいとは考えないでしょう。

したがって、同じ派遣会社で掛け持ちをするのは難しいといえます。掛け持ちをする場合は、違う派遣会社で働くケースがほとんどです。

派遣を掛け持ちする際によく聞かれる質問

派遣を掛け持ちする場合、1つの派遣会社で働くよりも、年末調整や社会保険などが複雑になります。

そのため、調べてみてもよくわからないことも多くなるのではないでしょうか?

そこで、派遣を掛け持ちする際によく聞かれる質問について回答します。

  • 年末調整はどちらの会社で行うの?
  • 社会保険や雇用保険の加入はどうすればよいの?
  • 掛け持ちがバレたくない場合はどうすればよい?
  • 単発の仕事を掛け持ちするよりフルタイムの方がよい?

ぜひ参考にしてください。

年末調整はどちらの会社で行うの?

会社から給料をもらって働いている場合、年末調整をしなければなりません。派遣を掛け持ちしているケースでは、給料が多い派遣会社で年末調整を行います。

その他の派遣会社の給料の収入については、自分で確定申告をしなければなりません。確定申告のやり方は、税務署に相談すれば窓口で教えてもらえます。

社会保険や雇用保険の加入はどうすればよいの?

派遣であっても、各種保険の加入条件を満たせば、加入する義務があります。

派遣社員に保険への加入義務が発生する条件
保険 加入条件
労災保険 自動的に加入
雇用保険 1週間の所定労働時間が20時間以上かつ31日以上の雇用が見込まれる
社会保険 1週間の所定労働時間が正社員の4分の3以上(週30時間以上)
短時間労働者
  • 1週間の所定労働時間が20時間以上
  • 契約期間が1年以上の見込み
  • 賃金が月額8.8万円(年106万円)以上
  • 学生ではない

掛け持ちで働いた結果、どちらも所定の条件を満たしていない場合は、社会保険の加入義務はありません。

一方で、A社の所定労働時間が30時間、B社の所定労働時間が35時間というように、どちらの派遣会社も社会保険の加入条件に該当するケースもあるでしょう。

そのような場合は、両方の会社で社会保険に加入しなければなりません。

その上で10日以内に「健康保険・厚生年金保険被保険者選択・2以上事業所勤務届」を年金事務所に提出する必要があります。

掛け持ちを知られたくない場合はどうすればよい?

派遣会社に伝えていないため、派遣の掛け持ちを知られないか心配な方もいるかもしれません。

派遣の掛け持ちがバレたくない場合は、確定申告をする際に「住民税」の徴収を「普通徴収」にしてください。

普通徴収であれば、住民税の通知書が自宅に届くので、派遣会社に知られる可能性はかなり低くなります。

住民税の徴収方法を「特別徴収のまま」にすると、住民税通知書が派遣会社に届き、掛け持ちが派遣会社に知られるので注意しましょう。

単発の仕事を掛け持ちするよりフルタイムの方がよい?

掛け持ちした方がよいのかフルタイムの方がよいのかは、あなたの状況次第といえます。

収入面で考えると、フルタイムで働くよりも掛け持ちした方が、時給の高い仕事を選べる可能性があります。

なお、掛け持ちはほとんどの派遣会社で認められています。気になるようであれば、派遣登録の際にコーディネーターに聞けば教えてもらえます。

まとめ:派遣を掛け持ちする場合は無理せずに働きましょう

まとめ:派遣を掛け持ちする場合は無理せずに働きましょう
派遣の仕事は掛け持ちできるので、時間に余裕があれば、収入アップも可能です。ただし、派遣の掛け持ちを行う際は、無理せずに働きましょう。

なお、一部の派遣会社では就業規則で掛け持ちを禁止しています。そのため、事前に掛け持ちが認められているのか、派遣会社に聞いておきましょう。

また、派遣で掛け持ちをした場合、確定申告をしなければならなくなります。加えて、年収が増えれば、社会保険料の支払いが増える可能性があるので注意してください。

ビッグアビリティ」では、派遣の掛け持ちは認められています。未公開求人も多く福利厚生も充実しているので、収入をアップさせたい方や幅広い仕事を経験したい方にぴったりの派遣会社です。また、「年次有給休暇」や「スキルアップサポート」などの福利厚生も用意しています。

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