派遣の面接で聞かれる質問とは? 回答例やNGな質問も解説!
派遣社員として働く直前に派遣先企業との顔合わせが行われます。
顔合わせでは、面接のようにさまざまな質問がされるため、不安を感じている方もいるかもしれません。※「顔合わせ」は派遣先企業との面接ではないですが、「面接」と呼び説明していきます。
この記事では、派遣の面接の時によく聞かれる質問や回答例、逆質問された際に聞いてもよいことを解説します。
最後まで読めば、面接でどのようなことを聞かれるのかあらかじめ確認できます。採用してもらうためにも、どのようなことを聞かれるのか理解しておきましょう。
目次
派遣の面接の時によく聞かれる質問や回答例を解説!
まずは、派遣の面接の時によく聞かれる質問やその回答例について見ていきましょう。
自己紹介をお願いします
派遣先の面接では自己紹介を求められるケースも多くあります。派遣先には、事前にスキルシートが配布されていますが、名前や住所などの個人情報は記載されていません。
そのため、まずは名前などを伝えましょう。
回答例
「●●●●と申します。本日はよろしくお願いします」
自己紹介は聞かれずに、いきなり他の質問をする派遣先もあります。
その場合でも「●●●●と申します。よろしくお願いします」というように、最初に名前を名乗りましょう。
これまでの職歴を教えてください
「職務経歴」は、派遣先でも業務をする力があるかどうかを確認するために聞かれます。そのため、だらだらと職歴を話すだけでは、うまく伝わりません。
これまでの職歴が派遣先での業務にどう活きるのかまで伝えられれば、採用の確率は高くなるでしょう。
回答例
私は2016年から2年間飲食店で働いていました。
飲食店では、主にホール担当としてお客さまが楽しく飲食ができるように働いてきました。
きめ細かい接客が評価され、リピーターのお客さまを多く増やすことに成功しました。
2018年からの2年間はコールセンターでお客様にインターネット回線の契約を勧める仕事をしました。
お客様の悩みに沿った提案を心がけた結果、毎月30件ほどの契約をいただけるようになりました。
貴社でも、お客様の悩みに沿った提案を心がけ、仕事をさせていただきます
残業や休日出勤・週何回出勤できそうですか?
派遣先から「勤務条件」について聞かれるケースもあります。例えば、残業や休日出勤に対応できるのか、募集時の勤務の希望条件と相違がないか確認されるでしょう。
当然、出勤頻度が多く、残業や休日出勤に対応できる方の方が優遇される傾向はあります。
回答例
残業については、予定が入っていない限りはなるべく対応できます。
休日出勤については、子供がいるため、対応が難しいかもしれません。応募条件の通り、平日は週5日間出勤できます。
また、いつから出勤できるのかも聞かれるので、事前に出勤が開始できる日を確認しておきましょう。
資格やスキルはお持ちですか?
派遣先の業務によっては、特定の「スキル」があった方が採用されやすいケースがあります。
資格を持っていなくても、派遣先での業務に活かせるスキルがあればアピールしておきましょう。
回答例
過去に正社員で事務の経験が5年ほどあります。
WordやExcelでの業務経験があり事務作業のスピードについて高く評価されていました。
出産により数年現場を離れていました。
しかし、その間もWordやExcelなどを副業で使っていましたので、貴社でも効率的に業務を行えるかと思います。
なお「ビッグアビリティ」では、登録すると資格講座や英会話など優待価格でご受講できる「スキルアップサポート」を用意しています。豊富な求人案件を扱っているため、スキルに自信がない方でも安心して働けるので、ぜひ派遣登録をしてみてください。
前職の退職理由を教えてください
前職での勤務年数があまりにも短い場合「何か問題があって辞めたのか」「派遣先では続くのか」などを確かめるために、退職理由を聞かれるケースもあります。
契約期間がもともと短い場合は、その旨をそのまま伝えれば問題ありません。
ただ何かしらの理由で辞めざるを得なかった場合は、以下のようにポジティブな理由を伝えるようにしてください。
回答例
前職では工場勤務の仕事を半年ほど続けていましたが、もう少しお客様と直接関われる業務をやりたいと感じたので、引き継ぎを終え退職しました
前職の批判をすると、不採用になる可能性があるので、注意してください。
派遣先企業から逆質問された際に問題ない・控えた方がよい質問
派遣先企業からの質問に回答後、求職者から質問ができる機会が設けられています。わからないことがあれば、この機会に質問しましょう。
ただし、控えた方がよい質問もあるので注意してください。問題ない質問と控えるべき質問について見ていきましょう。
質問しても問題ない質問
質問しても問題ない質問は、主に以下の3つです。
- 仕事の流れ
- 準備および勉強しておいた方がよいこと
- 職場の雰囲気
仕事の流れや勉強しておいた方がよいことを聞くのは、問題ありません。むしろ、仕事熱心な派遣社員という印象を与えられるでしょう。
また、職場の雰囲気も、働く上で重要な点なので聞いても問題ありません。
質問するのは控えた方がよい質問
一方、以下のような質問はその場で直接聞かない方がよいでしょう。
- 給料や残業など条件面
- すでに説明されたこと
- 採用後に正社員になれるかどうか
給料や残業など条件面については、派遣先企業ではなく、派遣会社に聞かなければなりません。なぜなら、あなたを雇用しているのは、派遣会社だからです。
すでに説明されたことやホームページを見ればわかることなども聞かないようにしましょう。「話を聞いていなかったのか」「調べればわかることなのに」といった悪い印象を与えるかもしれません。
採用後に正社員になれるかどうかは、相手が答えづらい質問なので避けた方がよいでしょう。
何も浮かばない場合は無理に質問する必要はない
何か聞きたいことがあれば質問してくださいと言われた際に、焦って変な質問をしてしまうと、不採用になるリスクがあります。
何も浮かばない場合は、無理に質問する必要はありません。「十分理解できました。ご説明ありがとうございました」と伝えれば、悪い印象を与えずに済みます。
派遣で働く前の顔合わせとは?
上でもお伝えしましたが、派遣先企業と求職者の間では、面接は行われません。
このような話を聞くと「なぜ面接が行われないのか」「派遣先企業からいろいろ聞かれるのは面接ではないのか」と疑問を持つかもしれません。
そこで、顔合わせの目的について解説します。
- 派遣先企業が採用前に直接面接をするのは禁止されている
- 顔合わせの目的は採用のミスマッチを防ぐため
ぜひ参考にしてください。
派遣先企業が採用前に直接面接をするのは禁止されている
派遣先と面接ができないのは、労働基準法により派遣先企業が採用前に直接面接ができないからです。そのため、派遣先で働く前には、顔合わせが行われます。
ただし、紹介予定派遣の場合は、面接が認められています。顔合わせとは異なり、志望動機や自己PRなどを求められるので、事前対策をしっかり行いましょう。
顔合わせの目的は採用のミスマッチを防ぐため
派遣先企業は、なぜ顔合わせを行うのでしょうか? 顔合わせの目的は双方のミスマッチを防ぐためです。
立場 | 起きうるミスマッチ例 |
---|---|
派遣スタッフ |
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企業 |
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顔合わせをすれば、これらのミスマッチを防ぎ、契約終了までお互いに気持ちよく働けます。
面接が禁止されていることもあり、派遣社員として働く前に行われます。
回答しなくてもよい質問もある
派遣先企業と顔合わせを行う際、聞かれたことすべてに答えなければならないわけではありません。家族構成や住所など個人を特定する情報については、答えなくてもよいのでご安心ください。
とはいえ、採用か不採用かは派遣先企業に決定権があります。やんわりと答えられない旨を伝えましょう。
派遣先企業と顔合わせでの質問のポイント
派遣先企業と顔合わせを行い、採用を勝ち取るためには、いくつかポイントがあります。
- 誤魔化さずに正直に回答する
- やる気を見せる
- 自分をアピールする
事前に把握しておきましょう。
①誤魔化さずに正直に回答する
顔合わせで派遣先企業から質問をされた時に、事実と異なる回答はおすすめできません。
派遣先企業の方は、これまでに何十人何百人の派遣スタッフとやりとりをしています。
誤魔化して答えても、顔などの表情から嘘はバレてしまうので、悪い印象を与えてしまいます。質問されたら正直に回答しましょう。
②やる気を見せる
質問に答える時や逆質問をする際には、自分のやる気を見せてください。顔合わせをする際の態度やマナーが悪ければ、採用にも響くかもしれません。
逆質問する場合も、やる気があると見られるように元気よく質問をしましょう。
③自分をアピールする
派遣の顔合わせは、一般的な面接よりも採用になる可能性は高いといえます。より採用の可能性を上げたい場合は、自分をアピールしましょう。
経歴やスキルなどについて聞かれた場合は、自分が派遣先でも活躍できることを積極的にアピールしてください。
派遣先企業との顔合わせ後に不採用になる4つの理由
派遣先企業との顔合わせをしても、残念ながら何かしらの理由で不採用になるケースもあります。理由を把握していないと、いくら質問に頑張って回答しても採用されない恐れがあります。
以下の理由を把握しておきましょう。
- ①応募者が殺到している
- ②企業が求めているスキルがない
- ③マナーや身だしなみが悪い
- ④やる気がない印象を与えた
ぜひ参考にしてください。
①応募者が殺到している
派遣会社から紹介される求人案件の中には、倍率が高いものもあります。未経験歓迎や時給の高い求人は応募者が殺到する傾向があります。
顔合わせができても、採用される確率が低ければ、時間と労力を無駄にしてしまうでしょう。
この理由については、あなたの責任ではないので、不採用になったら、気持ちを切り替えて別の求人案件に挑戦しましょう。
②企業が求めているスキルがない
顔合わせの結果、企業が求めているスキルがないことが発覚した場合、不採用になります。
一般的には、スキルが足りない方は、派遣会社内での選考で不採用になるケースが多いです。しかし、まれに顔合わせでスキル不足が発覚するケースもあります。
その原因は、派遣会社が派遣先企業の求めるスキルを正確に認識していなかったことです。
また、経歴詐称は、派遣会社からの信用を失う行為なので、絶対に避けましょう。求人案件を紹介が難しくなるためです。
③マナーや身だしなみが悪い
顔合わせを行った際に、マナーや身だしなみが悪かった場合、スキルに問題がなくても不採用となる可能性があります。
- 言葉遣いが悪い
- 挨拶をしない
- 髪がボサボサ
- スーツのシワや汚れがひどい
- 化粧が派手すぎる
顔合わせをする時は、相手に悪い印象を与えていないか十分に注意しましょう。
④やる気がない印象を与えた
顔合わせをする時に、やる気がない印象を与えると不採用になる可能性が高くなるでしょう。
例えば、受け答えに元気がなく、自信がなさそうに見えると「やる気がないのでは」という印象を与えかねません。
派遣先企業に悪い印象を与えないように、顔合わせの時には、元気よくやる気があるように受け答えをしましょう。
派遣先の面接で聞かれる質問や回答例を覚えておきましょう
派遣先企業との面接が不安な方も多いでしょう。しかし、事前に質問や回答例を覚えておけば問題ないでしょう。
聞かれることは、主に以下の5つです。
- 自己紹介
- 職務経歴
- 資格やスキル
- 就業条件
- 退職理由
一般的な面接のように、根掘り葉掘り聞かれないケースもあります。
なお、派遣社員として働く場合、しっかりとサポートしてくれる派遣会社を選びましょう。サポートがしっかりしているなら、派遣先との面接もサポートしてくれます
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