派遣登録に身分証明書は必須?必要な理由と書類リストを解説!
派遣社員になるためには、派遣会社への登録が必要不可欠です。そして、派遣会社へ登録するにあたり、必ず身分証明書を用意しなければなりません。
とはいえ「なぜ身分証明書が必要なの?」「身分証明書が必要って言うけど、一体どれを用意したら良いの?」といった悩みを抱えている方も多いはずです。
そこでこの記事では、派遣社員になるための基本知識である身分証明書について徹底解説していきます。
目次
派遣登録に身分証明書は必要
派遣社員として働くためには、まず派遣会社の登録段階で身分証明書が必須です。特に初めて派遣会社に登録する方にとっては、身分証明書の提示を求められた際に「怪しい会社なのでは?」と不安に感じてしまうケースも少なくありません。
ですが、たとえ求められる書類が違えど、どの派遣会社でも身分証明書の提示は求められると覚えておきましょう。
また、詳しくは後述しますが身分証明書の中にはパスポートや住民票、健康保険証などが挙げられます。もしこれらの書類を提示する場合、仮に有効期限が切れていると身分証明書としては認めてもらえません。
よって、提出する前は必ず有効期限内であるかを確認してから持参しましょう。
派遣登録に身分証明書が必要な3つの理由
では、派遣登録に身分証明書が必要な理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
主な理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 身元を明らかにするため
- 給与の支払いを行うため
- コンプライアンスを守るため
それぞれ順番に確認していきます。
①身元を明らかにするため
身分証明書の提出を求める最大の理由は、身元を明らかにするためです。派遣会社は派遣先企業にスタッフを派遣する役割を担うため、まず信頼関係を構築したいと考えています。万が一、スタッフの素行によってトラブルに発展すれば、派遣先企業との関係性にも影響しかねません。
最悪の場合、派遣先企業との提携解除などの大きな損害にも繋がる可能性もあり、身元が不明だとリスクが大きいのです。
身元が判明してかつ信頼できるスタッフであれば、安心して派遣できますし、派遣先との良好な関係性も維持できます。
②給与の支払いを行うため
次に、給与の支払いを目的とした口座情報の照合を行うためです。
派遣会社の支払い方法としては、日払いや現金手渡しを除いて銀行などの金融機関口座への振り込みがメジャーです。そのため、本当に銀行口座の口座が本人のものかを確認するために身分証明書を活用します。
また、もし自分の銀行口座を持っていない場合は、必ず事前に自分名義の銀行口座を用意しておいてください。
③コンプライアンスを守るため
身分証明書が必要となる最後の理由は、コンプライアンスを守るためです。
そもそも人材派遣事業において、労働者派遣法に準拠する派遣先企業への帳票提出が必須です。
派遣会社は派遣先企業へ以下5項目の情報提供を行います。
- 氏名
- 性別
- 年齢
- 雇用期間
- 健康保険・厚生年金・雇用保険加入の有無
上記の情報を共有するために身分証明書の提出をお願いしています。なお、本人確認書類自体の提供は行えないため、安心してください。
派遣に必要な身分証明書リスト
派遣登録時に身分証明書として持参できる書類を紹介します。
派遣会社によっても若干異なりますが、一般的に以下7つの書類は身分証明書として適用されます。
- マイナンバーカード(顔写真付き)
- 運転免許証(原付免許も可)
- 旅券(パスポート)
- 健康保険証または国民健康保険証
- 住民票(原本)
- 国民年金手帳
- 厚生年金手帳
上記の書類であれば、1種類の用意で身分証明書としての効力を持ちます。ただし、パスポートや住民票、健康保険証などの有効期限がついた書類は期限切れだと利用できませんので注意してください。
また、以下の書類から2種類を用意した場合でも、身分証明書としての効力を持ちます。
- 学生証(顔写真付き)
- 源泉徴収票
- 公的機関発行の資格証明書(顔写真付き)
- 公的機関発行の納税証明書
上記4種類から書類を用意する場合は、忘れずに2種類の準備を進めておきましょう。
派遣登録における身分証明書の主な提出方法
ここからは、先ほど紹介した身分証明書の提出方法について紹介します。身分証明書の提出方法は大きく2つあります。
- Webの登録フォームから送信する
- 会場へ直接持参する
それぞれの提出方法について、順番にみていきましょう。
Webの登録フォームから送信する
まず、Webの登録フォームから送信する方法です。主に電話やオンラインでの登録会参加を希望する場合や、派遣会社が画像データでの提出を求める場合に利用されます。
送信方法は、派遣会社の公式HPにある登録フォームに添付欄があるので、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した身分証明書をアップロードするだけ。書類が手元にさえあれば手軽に行えるのが特徴です。
ただし、画像ファイルの形式や写真の写り具合など、細かい指定があるため再提出を求められる可能性がある点には注意しましょう。
会場へ直接持参する
実際に来社して登録会に参加する場合は、書類を会場まで直接持参する必要があります。登録会前日と当日に書類の忘れ物がないか十分に確認したうえで参加しましょう。
万が一、書類を忘れたり原本が必要な書類のコピーを用意していたりするとその場で登録できない可能性もあります。
中には、身分証明書だけ後で提出するなどの柔軟な対応を取ってくれる場合もありますが、基本的には身分証明書がないと登録会に参加できないことを押さえておきましょう。
大切な時間を失わないためにも、きちんと確認したうえで登録会に臨んでください。
住所不定の場合は?
派遣会社から提出を求められる身分証明書は、現住所が分かるものという条件がほとんどです。つまり、現住所が確認できなければ、派遣社員として勤務する以前に会社へ登録すらできません。
「住所不定の場合は登録できないの?」と思われた方もいるかもしれませんが、仮に住所不定でも派遣会社に登録する手段は主に3つあります。
- 実家や親戚の家に居候する
- インターネットカフェに長期滞在する
- 自立支援センターを利用する
それぞれの詳細について、順番に解説していきます。
実家や親戚の家に居候する
実家や親戚の家に居候をして、そこを現住所とした住民票を作成する方法です。もちろん期限も新しいものができますので、派遣会社に提出する身分証明書としての効力を持ちます。
もし実家や親戚が難しい場合は、友人や知人の家でも良いでしょう。この場合は住民票の作成ではなく、携帯電話や通信回線といった請求書の住所を居候先に設定します。
ただし、派遣会社によっては請求書を身分証明書として利用できない可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
インターネットカフェに長期滞在する
インターネットカフェの中には、長期滞在に限り「住民票登録・郵便物受け取りの代行」を行なっているケースがあり、一部の自治体で住民票登録が認められている場合があります。
この制度を活用して作成した住民票を用いれば、派遣会社に登録できる可能性があります。
自立支援センターを利用する
自立支援センターを利用する方法も選択肢の一つとして挙げられます。
自立支援センターとは、働くことに悩みを抱えている人を対象として衣食住の提供および就労支援を行う福祉施設のことです。
自立支援センターの所在地を現住所として提示できるため、派遣会社への登録が行えます。
派遣の身分証明書に関するよくある質問
最後に、派遣の身分証明書に関するよくある質問をいくつか紹介していきます。
- 身分証明書以外に必要なものは?
- 派遣会社における身分証明書の取り扱いや流出の恐れは?
- 派遣登録時に前職調査はされる?
- 身分証明書で虚偽の内容を出したらどうなる?
順番に確認して、疑問を解決しておきましょう。
身分証明書以外に必要なものは?
派遣会社の登録時には、身分証明書以外にも以下の必要なものがあります。
- 職務経歴書
- 印鑑
- 顔写真
- 口座情報が分かるもの(通帳・キャッシュカード)
ただし、派遣会社によっては上記以外に必要なものもあるかもしれません。
基本的に登録会へ参加する前に必要な持ち物の案内はされますので、きちんと確認したうえで準備を進めていってください。
派遣会社における身分証明書の取り扱いや流出の恐れは?
ビッグアビリティでは、登録時に提供していただいた個人情報は以下の用途で活用します。
- 最適なお仕事の紹介と付随する連絡および契約締結に関する業務
- 派遣就労に係る労務管理業務 緊急事態が発生した際の連絡業務
- 希望する福利厚生などのサービスに関する業務
- ビッグアビリティからの情報提供に関する業務
- ビッグアビリティの事業目的に関するアンケート実施に関する業務
- ビッグアビリティが運営する各種研修受講に関する業務
上記以外での用途では一切利用しません。また、本人の同意を得ることなく第三者への情報提供および流出も一切ありませんので安心してください。
なお、詳細については登録に関する規約に記載しております。
派遣登録時に前職調査はされる?
以前の勤務先ではどのような人物だったのかを確認する前職調査は、基本的に行いません。
というのも、調査するための人員確保や作業の時間と手間がかかるからです。
また、派遣社員として働くうえで必要な能力は、派遣先企業で即戦力となるスキルの有無であり、前職に関する調査はそれほど意味を成さないのです。
とはいえ、履歴書や職務経歴書で簡単な経歴の確認は行うため、詳しく分かりやすいように記載しておきましょう。
身分証明書で虚偽の内容を出したらどうなる?
基本的には、身分証明書で虚偽の情報を提示しても派遣会社は調査しないため、登録時点で発覚することはほぼありません。
もし発覚するとすれば、派遣会社や派遣先企業に直接雇用されるタイミングです。直接雇用時に学校の卒業証書を提出しているかどうか、雇用保険・社会保険の加入状況はどうかなどを確認され、発覚します。
また、万が一発覚した際は、基本的に登録状況の抹消および今後の仕事紹介の禁止処分となります。この場合では損害賠償金の請求などはありません。
ただし、弁護士や会計士といった資格の虚偽があった場合、損害賠償金の請求や逮捕に至る可能性もあるため注意しましょう。
まとめ:派遣の登録前に身分証明書の準備を!
派遣社員になるためは、登録前に身分証明書の準備をしておきましょう。
「ビッグアビリティ」でも、登録する際に身分証明書の提示をお願いしております。提出いただいた書類は、弊社が責任を持って処理しますのでご安心ください。
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