派遣先で時給が違うのはなぜ?3つの理由や交渉時のポイントを解説!
時給が高い職場で働きたい場合、派遣社員の求人がおすすめです。派遣会社の時給はアルバイトやパートよりも高い傾向にあるため、稼ぎたい人にぴったりです。
ただし、同じ業務でも派遣会社によって時給が数百円違うケースがあるのをご存知でしょうか?
同じ仕事をするなら時給が高い派遣会社で働きたいでしょう。
この記事では、派遣会社によって時給が違う3つの理由、時給アップの交渉をする際のポイントについて紹介していきます。
交渉しても時給が上がらない場合の対策についてもお伝えします。ぜひ参考にしてください。
目次
同じ仕事でも派遣会社によって時給が違う3つの理由
派遣社員として働いていると同じ仕事でも派遣会社によって時給が違うというケースがあります。
雇用されている派遣会社によって時給が違う理由は、以下のいずれかの原因が考えられます。
- 派遣会社によりマージン率が違う
- 営業担当者が交渉力の差
- 派遣先との信頼関係の差
それぞれ詳しく解説します。
派遣会社によりマージン率が違う
派遣会社は派遣先に派遣社員を派遣した場合、費用を請求します。その内訳は、「働いた派遣社員の賃金」と「派遣会社に支払われる費用」にわけられます。
このうち派遣会社に支払われる費用を「マージン率」と呼びます。マージン率は概ね3割前後。
厚生労働省の発表した「マージン率等の情報提供について」によると、派遣会社のマージン率は10年以上3割前後で推移しています。
派遣先の企業が1日あたり合計3万円を支払った場合、派遣会社が受け取る費用は2万1,000円、派遣社員の賃金は9,000円前後です。
厚生労働省のデータはあくまでも平均的な数値なので、マージン率が3割を下回る、あるいは4割近いケースもあるでしょう。
当然働く派遣社員の立場で考えれば、派遣会社のマージン率が低い派遣会社で働いた方がより多くの賃金をもらえる可能性があります。
②営業担当者が交渉力の差
派遣会社にはそれぞれの企業ごとに営業担当者がいます。派遣会社と派遣先の企業が契約を結ぶきっかけは、以下のいずれかです。
- 担当者が企業に営業をして仕事を受注する
- 企業から派遣を依頼される
営業担当者が交渉力の差は時給に影響します。営業担当者は、派遣先企業の担当者と派遣社員の時給について交渉を行います。当然、営業担当者の交渉力が高ければ、派遣社員の時給も高くなる可能性があります。
また、時給だけでなく以下の点についても有利な条件を引き出してくれるでしょう。
- 業務の負担
- 労働時間
- 契約更新
- 時給アップ
一方、営業担当者の交渉力が低ければ、不利な条件で契約を結ばざるを得ません。当然、時給や契約更新のしやすさなどの面で、派遣社員にも影響があります。
派遣社員として就業先が決まるまでは、営業担当者がどんな人なのかわかりません。
とはいえ、営業担当者の交渉力次第で時給や働きやすさが変わる可能性がある点は把握しておきましょう。
③派遣先との信頼関係の差
派遣先と派遣会社の信頼関係や立場関係も重要です。
派遣会社よりも派遣先企業の方が立場が強ければ、業務量や時給など条件面で不利になる可能性があるからです。
例えば、派遣先企業から「派遣社員の時給を100円下げたい」と申し出があったと仮定します。派遣先企業よりも立場が弱い派遣会社は、この申し出を受け入れてしまうかもしれません。時給ダウンの申し出を断ってしまうと、契約を打ち切られる可能性があるからです。
派遣社員が問題行動を起こした結果、派遣先との信頼関係が悪化しているケースもあり、注意が必要です。信頼関係を悪化させないために、多少悪い条件でものんでしまう派遣会社もあるからです。
特に以下のような場面に遭遇した場合は、派遣会社の立場が弱い可能性があります。
- 営業担当者が派遣先からたびたび怒られている
- 派遣先が派遣社員に対して高圧的な態度を取っている
- 営業担当者が業務上の相談に対応してくれない
派遣会社が派遣先企業よりも立場が弱ければ、派遣社員の時給や労働条件にも影響が出るので、注意してください。
派遣会社に交渉して時給がアップしないケースが多い
同じ職場で働いていても、時給に差があるのはよくあるケースです。
別の人の方が時給が高ければ、自分も交渉して時給をアップしてもらおうと考えるのが自然です。
ところが、派遣会社に交渉しても時給がアップするとは限りません。
なぜなら、交渉した人の時給だけを上げるのは不平等だからです。他の派遣社員から不満が出れば、その人の時給も上げなくてはならなくなります。
以下のように、他の人が聞いても納得できる理由がなければ時給交渉は成功しづらいです。
- 明らかに業務量が多く責任が重い
- 長年同じ派遣先企業で働き続けている
- 社員と同等もしくはそれ以上の知識や経験がある
また他の人と自分の時給に大きな差があるという理由で、同等の条件を提示すると、派遣会社からの印象が悪くなるかもしれません。
なお、派遣会社の多くは、派遣社員として働く際の説明会などで、他の派遣社員の時給を聞く行為を禁止しています。
その理由は、派遣社員の時給の差が発覚すれば、派遣社員が不満を感じる可能性があるからです。
最悪のケースになると「他の派遣社員との兼ね合いで」という理由で、あなたの時給が下げられるかもしれません。
時給アップの交渉をする際の4つのポイント
同じ派遣先企業で勤務し続けていれば、時給を上げてほしいと考える派遣社員も多くいるでしょう。
とはいえ「時給を上げてください」と伝えるだけでは、時給アップに成功する可能性は低いといえます。
そこで時給交渉をする際のポイントについて解説します。
- 時給アップの交渉は営業担当者に対して行う
- 契約更新時や資格を取得したタイミングがベスト
- 時給をアップする理由を考えておく
- 交渉する時は具体的な希望金額を提示する
順番に見ていきましょう。
時給アップの交渉は営業担当者に対して行う
時給アップをする際に派遣先企業の社員に対して時給アップの交渉はしないでください。なぜなら、派遣先企業が直接あなたを雇っているわけではないからです。
あなたが雇用されているのは派遣会社です。時給アップを求めるなら、派遣会社の営業担当者に直接もしくは電話やメールなどで連絡しましょう。
連絡を受けた営業担当者が派遣先企業と交渉をしてくれます。
契約更新時や資格を取得したタイミングがベスト
時給交渉を成功させるためには、交渉するタイミングが重要です。比較的交渉がしやすいベストなタイミングは契約更新時や資格を取得した時です。
派遣会社から今後の契約更新について相談された際に、時給交渉を打診すれば成功しやすくなるでしょう。
また、勤続年数が1年以上経っているのであれば、ぜひ時給アップの交渉をしてみてください。ある程度仕事にも慣れてきており、派遣先企業の社員からも信頼を得られている可能性があるからです。
派遣先企業の社員としても、きちんと仕事をしてくれる派遣社員を手放そうとはしません。
さらに、新たに業務に役立つ資格を取得したタイミングも、チャンスといえます。
たとえば、日商簿記やTOEIC、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)など難易度が高い資格を取得すると、業務の範囲が広がります。
業務の負担が増えれば、時給交渉も成功しやすくなるでしょう。1度タイミングを逃すと、しばらく時給交渉のチャンスは訪れないので、注意してください。
時給をアップする理由を考えておく
時給をアップさせるためには、それ相応の理由が必要です。
- 資格やスキルを身につけた
- 業務量が増えた
- 責任のある仕事を任せてもらっている
- 売上アップや業務効率改善など成果を出している
- 一定期間働き、勤務態度が評価された
アピールする理由があれば、派遣会社の営業担当者もより時給交渉が成功しやすくなるでしょう。
無断欠席や遅刻がない場合も勤務態度が良いと評価されるので、アピールし忘れないようにしましょう。
交渉する時は具体的な希望金額を提示する
時給アップの交渉をする際は必ず具体的な希望金額を提示してください。
希望金額を伝えていなければ、営業担当者は交渉の際にどのくらいの金額を提示すればよいのか判断ができません。
金額を具体的にすれば、あなたの本気で時給を上げてほしい気持ちが伝わりやすくなります。
ただし、過度に高い時給を提示しても失敗する可能性が高いので注意してください。時給アップの交渉金額は100円前後が多いです。
交渉してもだめなら時給が高い別の派遣会社へ登録した方が早い
時給アップの交渉は必ず成功するわけではありません。
あなたの勤務態度が良好でも、派遣会社の立場が弱いケースや営業担当者の交渉力が低ければ、時給がなかなかアップしないからです。
「交渉しても時給がなかなか上がらない」「交渉には成功してもアップした時給が低すぎる」といった場合は、派遣会社の変更を検討してください。
また、これから求人を探す際は、好条件の求人案件を持っている派遣会社に登録をしましょう。
スタート時の時給が高い派遣会社は、派遣先の企業との信頼関係が高く、今後時給交渉をしても成功する可能性が高いからです。
もう1つのポイントとして福利厚生も確認してください。
以下の福利厚生を提供している派遣会社を選ぶと良いでしょう。
- 社会保険への加入
- 年次有給休暇の取得
- 資格取得の支援
福利厚生が充実している派遣会社で働いた方が、モチベーションも高くなり金銭的にも助かります。
派遣会社の「ビッグアビリティ」では、安心して働いてもらうために、社会保険や年次有給休暇はもちろん、スキルアップサポートや無料健康診断などを提供しています。
福利厚生が充実している派遣会社を探しているのであれば、派遣登録してみてください。
まとめ:時給に満足したいなら派遣会社を選びが重要
派遣会社によって時給が違う理由はマージン率や営業担当者の交渉力の違いです。そのため、あなたが努力をしても、時給が上がるとは限りません。
「交渉力が低い」「派遣先企業よりも立場が弱い」派遣会社で働いた場合、時給交渉をしてもアップする金額は100円にも満たないでしょう。
時給が上がらずに悩みたくない人は、登録してからすぐに高時給の求人が多く福利厚生が充実している派遣会社を選んでください。
「ビッグアビリティ」では、経験豊富なコーディネーターが対応します。都内を中心に好条件の求人案件を多数用意しています。
また、福利厚生も充実しています。
- 「年次有給休暇」勤務開始から6ヵ月で取得できる
- 「健康診断」が無料で受けられる
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