派遣社員の年収はいくら?地域や職種別の相場と年収アップのコツ3つ

派遣社員の年収はいくら?地域や職種別の相場と年収アップのコツ3つ
派遣のお仕事のギモン

「派遣社員の年収っていくらなの?」「正社員とどれくらい年収に差があるのだろう?」と気になるのではないでしょうか。

職種にもよりますが、派遣社員は正社員と違い賞与はないものの年収自体は、正社員や契約社員とそこまで変わらないケースもあります。

この記事では、派遣社員の年収や職種別の相場と年収アップのコツをご紹介します。派遣社員の収入面が気になる場合には、ぜひ参考にしてみてください。

派遣社員の年収はいくら?

派遣社員の年収は厚生労働省の労働者派遣事業報告書の集計結果によると平成30年度時点で全業務平均日給は14,888円と発表されました。

勤務日数を22日と想定すると下記の計算が成り立ちます。

日給14,888円×22日×12ヶ月=3,930,432円(約393万円)

あくまでも全業務の平均のため職種別で考えると多少は前後しますが、勤務日数を22日とすると月給は32.7万円、年収は約393万円となります。

参考:労働者派遣事業報告書の集計結果|厚生労働省

正社員以外の年代別の年収

厚生労働省の平成 30 年賃金構造基本統計調査を元に、正社員以外(パート、アルバイト、派遣社員)の年代別の年収を算出すると下記の通りです。

年齢 月収×12ヶ月=年収
~19歳 165,500円×12ヶ月=1,986,000(約198万円)
20~24歳 182,100円×12ヶ月=2,185,200(約218万円)
25~29歳 198,200円×12ヶ月=2,378,400(約237万円)
30~34歳 204,900円×12ヶ月=2,458,800(約245万円)
35~39歳 207,700円×12ヶ月=2,492,400(約249万円)
40~44歳 205,600円×12ヶ月=2,467,200(約246万円)
45~49歳 206,100円×12ヶ月=2,473,200(約247万円)
参考:平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況|厚生労働省

上記を参考にすると一番年収が高いのは30代後半~40代前半ということがわかります。20代と比べて経験値があり、即戦力として働けるのが要因の1つです。

次の章からは、派遣社員の年収をお伝えしていきます。派遣社員は地域や業種によっては高い年収が期待できる理解できると思います。

派遣社員の地域別の年収

株式会社リクルートの調査研究機関であるジョブズリサーチセンターによると、2021年8 月度の地域別の平均時給は下記の通りでした。

  • 関東全体:時給1,816円
  • 東海全体:時給1,593円
  • 関西全体:時給1,542円

上記を1日実働8時間、1ヶ月の勤務日数を22日と考えて計算すると年収は下記のようになります。

  • 関東全体:時給1,816円×8時間×22日×12ヶ月=3,835,392円(約382.5万円)
  • 東海全体:時給1,593円×8時間×22日×12ヶ月=3,364,416円(約336.4万円)
  • 関西全体:時給1,542円×8時間×22日×12ヶ月=3,256,704円(約325.6万円)

上記の通り、地域によって約50万円の違いがあることがわかります。

参考:2021年8月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査【三大都市圏(関東・東海・関西)】|ジョブズリサーチセンター

派遣社員の時給はどのくらい?

派遣社員の時給はどのくらい?
株式会社リクルートの調査研究機関であるジョブズリサーチセンターによると、2021年8月度の平均時給は1,735円と発表されました。

1日8時間働くとして、1ヶ月あたり22日勤務だと想定すると月収約30.5万円になります。

時給1,735円×実働時間8時間×1ヶ月の勤務日数22日=月給305,360円

社会保険料などが引かれるものの、交通費も別途支給されるので月収20万円以上は手取りでもらえるでしょう。

参考:平均賃金レポート(派遣)|ジョブズリサーチセンター

派遣社員の年収が高い業種3つをご紹介

派遣社員の中でも医療従事者などを除いて年収が高い業種は、ITなどの情報処理・通信技術者、そして営業、事務などがあります。

  • IT、エンジニア、Web関連
  • 営業関連
  • 事務関連

それぞれの平均年収をまとめます。

参考:平成30年度 労働者派遣事業報告書の集計結果|厚生労働省

IT・エンジニア・Web

  • 平均日給:18,930円
  • 年収:約499万円(18,930円×22日×12ヶ月=4,997,520円)

エンジニアなどの情報処理・通信技術者の平均日給は18,930円で、年収にすると約499万円になります。

一般的な時給は1,500円以上の企業が多く、2,000円以上になるケースもあるのでIT関連が得意という場合には、おすすめです。

営業

  • 平均日給:14,296円
  • 年収:約377万円(14,296円×22日×12ヶ月=3,774,144円)

営業職の平均日給は14,296円で、年収にすると約377万円になります。派遣社員でも法人営業やラウンダーの仕事があり、正社員と同じように働けるやりがいのある仕事です。

関東であれば時給は1,600円以上が一般的で、未経験からの応募も可能なケースがあります。

人と接することが好きで、少しでも多く給料をもらいたいという場合にもおすすめです。

事務・オフィスワーク

  • 平均日給:10,627円
  • 年収:約280万円(10,627円×22日×12ヶ月=2,805,528円)

営業職の平均日給は10,627円で、年収にすると約280万円になります。

IT関連や営業職と比べてしまうと低く見えてしまいますが、時給が1,500円前後で交通費別途支給という案件も数多くあります。

また事務職は未経験からも挑戦しやすく、他職種からの転職がしやすい点が魅力です。

なお「ビッグアビリティ」には、事務職でも時給1,700円以上の求人が充実しています。

「事務職で少しでも高い派遣先を探したい!」という場合にはぜひチェックしてみてください。

派遣社員と正社員の年収はどのくらい違う?

国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査結果」によると正社員の年収は平均504万円でした。

一方、派遣社員の平均年収は前述した通り約393万円とすると、約111万円と差があることがわかります。

そのため一見すると「派遣は給料が少ない」と見えてしまうかもしれません。

しかし、正社員の場合は賞与(ボーナス)の金額によって年収が左右されます。勤続年数や階級によって賞与の額によっては派遣社員の方が稼げるというケースもあります。

派遣社員には正社員とは違う待遇やメリットも多数あるので、自分にとって理想とするライフスタイルによって選ぶのが良いでしょう。派遣社員の年収以外の待遇は次の章で解説します。

また紹介予定派遣制度を利用すれば、派遣社員から正社員へのステップアップも可能です。

ビッグアビリティ」であれ、紹介予定派遣の案件も多数あるので、ぜひお気軽にご相談ください。

参考:労働者派遣事業報告書の集計結果|厚生労働省

派遣社員の年収以外の待遇

派遣社員の年収以外の待遇
派遣社員には、年収以外にも下記のような待遇やメリットがあります。

  1. プライベートの両立がしやすい
  2. 憧れの企業で働ける
  3. 希望する仕事ができる

1つずつ詳しく解説します。

①プライベートの両立がしやすい

派遣社員はプライベートの時間との両立がしやすいです。

というのも派遣社員は勤務時間が決まっており、職場によっては残業もほとんどなく「定時なので失礼します」と帰社しやすいためです。

プライベートの時間を使って資格の勉強をしたり、家のことや趣味の時間に使ったり自分の時間が増えます。

「仕事は好きだけど、自分や家族との時間も大切にしたい」という場合には、派遣社員として働くのがおすすめです。

②憧れの企業で働ける

大手企業や有名な会社で正社員として働く場合、学歴や経歴が重視されますが派遣社員はそれほど重要視されません。

さらに、派遣社員を必要としている企業は大手有名企業が多いので、憧れの企業で働ける確率が高いです。

ビッグアビリティ」では紹介予定派遣制度もあるので、憧れの企業で派遣社員から正社員になれる可能性もあります。

③希望する仕事ができる

正社員の場合には転勤や異動の可能性があったり、配属する部署によっては自分が希望していない部署に配属されることもあります。

しかし、派遣社員の場合は転勤や異動もなく、自分が希望する仕事にエントリーして働けるので嫌な仕事を無理やりする必要はありません。

また、採用後も当初の契約にない仕事をさせられる心配もないので、希望している仕事が明確な場合には派遣が適しています。

派遣の年収を上げる3つのコツ

派遣社員として働きながら、年収を上げるコツもあります。

  1. スキルアップをする
  2. 派遣会社との面談で交渉する
  3. 時給の高い派遣先に転職する

1つずつ詳しく解説します。

①スキルアップをする

普段の業務や資格などでスキルアップをすると年収を上げやすくなります。

派遣社員はプライベートな時間も作りやすいので、プライベートな時間を使って資格を取得したり、仕事に活かせる業務を学んだりするのも良いでしょう。

ビッグアビリティ」では、充実した研修制度を用意しており、派遣先が決まったあともスキルアップのお手伝いができます。

語学やパソコンに関するスクールも優待価格で受講も可能なので、お気軽にご相談ください。

②派遣会社との面談で交渉する

派遣会社との面談で交渉するのも、年収を上げる方法の1つです。

正社員の場合、昇給試験や面談などがありますが、派遣社員の場合は派遣会社との面談があります。

その際に「こういう成果をだしているので、時給を上げて欲しい」などといった相談も可能です。

派遣先との交渉は派遣会社が対応してくれるので、交渉がうまくいけば年収アップも叶うかもしれません。

③時給の高い派遣先に転職する

同じ職種だとしても派遣先によって時給が異なります。そのため、少しでも年収を上げたいという場合には、時給の高い派遣先に転職するのもおすすめです。

また、派遣会社によっても金額の相場が異なるため少しでも時給の高い派遣会社に登録するのも良いでしょう。

ビッグアビリティ」であれば、時給が高い求人も多く、時給1,800円以上の求人も取り揃えています。

時給が上がるからといって大変さが増すという訳ではないので、経験やスキルを活かして年収を上げたい場合には転職をするのも方法の1つです。

派遣の年収についてよくある質問と回答

派遣社員の年収についてよくある質問と回答をまとめます。

  • 派遣の年収は地域によって違う?
  • 派遣の年収が1番高い職種は?
  • 派遣と正社員はどちらが年収が高いの?
  • 派遣の年収を上げるのに資格は必要?

気になる質問がある場合は、ぜひ参考にしてみてください。

派遣の年収は地域によって違う?

最低賃金と同じように地域によって派遣社員の時給や年収も異なります。首都圏など規模の大きな地域は比較的時給や年収が高い傾向にあります。

派遣の年収が1番高い職種は?

エンジニアなどの技術職やコールセンターなどは年収が高いです。

派遣と正社員はどちらが年収が高いの?

正社員は賞与がありますが、時給が高い派遣先であれば正社員とほとんど変わらないケースもあります。

派遣の年収を上げるのに資格は必要?

応募する職種に適した資格があれば面接時や面談時にアピールしやすくなり、年収アップにも役に立つ可能性があります。

まとめ:派遣社員でも年収アップは可能!スキルアップや交渉で年収を上げよう

派遣社員でも年収アップは可能!スキルアップや交渉で年収を上げよう
ここまでの記事についてまとめます。

  • 派遣社員の年収は平均約393万円
  • 地域や業種によって平均年収は変わる
  • 年収が正社員と変わらないケースもある
  • 年収以外の待遇も重要
  • スキルアップや選び方次第で年収アップも可能

派遣社員には正社員と違い賞与はありません。しかしながら、時給が高い職種も多く年収面で考えると正社員とほとんど変わらないケースもあります。

そのため「正社員でなければ稼げない」ということはありません。

また、派遣社員であればプライベートを充実させやすかったり、学歴や経歴に関わらず憧れの企業で働けたりする場合もあります。

さらに、資格取得などスキルアップもしておけば、面談時に給料の交渉しやすくなるので希望する職種にあった資格取得などもおすすめです。

それだけでなく派遣先の選び方次第で、派遣社員でも年収アップは可能です。派遣会社によっても平均時給が異なるので、新たな派遣会社に登録をするという方法もあります。

ビッグアビリティ」では、大手企業の求人が充実しているだけでなく時給1,800円を超える求人もあるので、ぜひチェックしてみてください。

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