派遣社員の業務内容とは?契約と違う時の対処法も紹介

派遣の業務内容とは?契約と違うときの対処法も紹介
派遣のお仕事のギモン

「事前に説明してもらった業務内容と実際の仕事が違う」というのは、派遣社員の抱えるトラブルとして耳にする出来事です。

断っていいのかがわからずに、頼まれた仕事をこなしている派遣社員の人もいると思います。

結論から言うと、派遣社員の業務内容は、契約の時にすべて決められています。

とはいえ、業務内容を正確に把握していない派遣社員や派遣先企業も多いでしょう。

そこで、本記事では派遣の業務内容に関するルールや、派遣社員が抱える業務のトラブルをまとめました。

また、トラブルの対処法も紹介しているので、派遣社員として働いていて悩みを持つ人や派遣社員として働こうと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

派遣社員の業務内容は契約で決まる

派遣社員の業務内容は契約で決まる
派遣社員の業務内容は、正社員同様さまざまです。事務職・経理・営業・販売など、多くの職種で派遣社員が活躍しています。
ただし、派遣社員の業務内容には、正社員やアルバイトとは違うルールもあります。

  • 派遣社員の業務内容は契約書に記載されている
  • 派遣が禁止されている業務

確認していきましょう。

派遣社員の業務内容は契約書に記載されている

派遣社員が行う業務は、すべて契約書などに記載されているのが特徴です。

例えば、書類の印刷や電話対応など、正社員やアルバイトなら本来の業務でなくても行うことがあります。

派遣社員の場合は、細かい業務や雑務であっても契約書に記載することがルールとなっています。そのため、契約書に記されていない業務や雑務は断る権利があります。

契約書に書かれている内容を把握しておけば、自分のするべき業務としなくてもいい業務が明確になるということです。

なお、業務の内容だけでなく、勤務時間や残業についても記載されています。

派遣が禁止されている業務

さまざまな業務で働ける派遣社員ですが、労働者派遣法によって禁止されている業務があります。

  • 弁護士・外国法事務弁護士・司法書士・土地家屋調査士・建築士事務所の官吏建築士などの「士」業務
  • 港湾での、船内荷役・はしけ運送・沿岸荷役・いかだ運送・船積貨物の鑑定など
  • 建築工事現場での、土木・建設・修理・解体などの作業や準備
  • 事務所・住宅・興行場・駐車場・遊園地などでの警備
  • 病院や診療所での医療

一部例外もありますが、上記の仕事には派遣社員として派遣されることはありません。

派遣社員の業務に関する5つのトラブル

派遣社員の業務に関する5つのトラブル

契約で決められた業務以外はする必要のない派遣社員。ですが、契約にない業務をするよう頼まれるなど、トラブルの声はあります。

また、自分では気づかないだけで、契約違反の業務を任されているケースもあるでしょう。

そこで、派遣社員がよく抱える業務に関するトラブルを5つにまとめました。

  • 契約内容と業務内容が違う
  • 契約時間外の勤務や残業を命じられる
  • 契約にない出張を頼まれる
  • 部署の異動を命じられる
  • 飲み会や接待を強要される

それぞれ解説していきます。

契約内容と業務内容が違う

契約の内容と実際の業務内容が違うという場合です。

派遣先企業が契約内容を把握しきれていないケースや、そもそも就業条件明示書に記載されていることしか頼めないのを知らないケースが考えられます。

業務内容が契約内容と違う場合は、頼まれた業務を断ることや契約を解除することも可能です。

しかし、自分では断れないという場合は、派遣会社の担当者に相談しましょう。また、契約にない業務だけど頻繁に頼まれるようであれば、契約の変更を打診してみるのも手段です。

契約時間外の勤務や残業を命じられる

契約で決められているのは業務内容だけではありません。労働時間も事前に決められています。

労働時間はメインの業務をする時間だけでなく、朝礼やミーティングの時間も含まれているのが特徴です。

そのため、始業前の朝礼やミーティングに参加するために、早く出勤する必要はありません。

また、残業についても、契約で定められています。残業の有無だけでなく、残業時間も決められているので、契約書をチェックしておきましょう。

契約にない出張を頼まれる

職種によっては、出張に関するトラブルもあります。出張も立派な業務の一つなので、契約の際に記されていなければ断ることができます。

もし、出張が業務に含まれるなら、契約書への費用・期間・手当の記載が必要です。

契約に出張が含まれている場合は、出張先での業務内容・移動時間の勤怠管理・交通費の精算・出張手当の有無を確認しておきましょう。

部署の異動を命じられる

派遣先企業での部署異動も原則的に禁止です。

派遣社員と派遣先企業の双方で合意した場合のみ、契約の変更を経て異動となります。つまり、派遣社員である自分が希望しない会社都合での異動なら断れます。

また、勤務先の別支店や別店舗での勤務も、契約書に記載されていなければする必要がありません。

もちろん、自分がよければ承諾してもよいですが、トラブルを避けるためにも契約書に記載してもらうのがおすすめです。

飲み会や接待を強要される

派遣先の会社によっては、取引先との接待を頼まれることもあるでしょう。接待も業務の一つなので、契約になければ断れます。

また、勤務後の飲み会も派遣社員に強制してはいけないルールがあります。

もちろん、自分の意思で参加するのは構いません。しかし、断る権利があるのは覚えておきましょう。

派遣社員で働く時に発生するトラブルへの3つの対処法

派遣で働くときに発生するトラブルへの3つの対処法

ここまで紹介したように、契約の範囲外の業務をする必要はありません。とはいえ、自分では断れない人や、断った後の関係性が心配な人もいるでしょう。

そんな人に向けて、トラブルが発生した時の対処法を3つ紹介します。

  1. 派遣会社に相談する
  2. 日本人材派遣協会に相談する
  3. 派遣会社を変える

ぜひ覚えておきましょう

1.派遣会社に相談する

トラブルが発生したら、まず派遣会社に相談するのがおすすめです。

派遣会社の相談窓口に連絡すれば、派遣会社の担当から雇用先の会社へ抗議してくれるでしょう。

雇用先の会社が契約内容を把握していない場合は、すぐに業務の見直しをしてくれるはずです。

派遣会社が抗議してくれているのにもかかわらず、派遣先の会社が対応しない場合は、契約違反を理由に退職するのも一つの手段です。

ただし、無断欠勤や無断退職は自分の評価を下げることになるので、派遣会社と相談をしながら適切な方法で退職しましょう。

2.日本人材派遣協会に相談する

派遣会社に相談したものの、なかなか動いてくれないこともあります。

そういった場合は、日本人材派遣協会に相談しましょう。

日本人材派遣協会では相談センターを設置しており、労働者派遣事業アドバイザーが労働派遣法に基づいた問題解決を手伝ってくれます。

電話代はかかりますが、相談は無料で受け付けています。

Webでの相談にも対応しているので、雇用先でのトラブルや派遣会社が対応してくれない旨を伝えてみてください。

3.派遣会社を変える

派遣会社の対応が遅いなら、派遣会社を変えるのも選択肢の一つです。

一般社団法人日本人材派遣協会の調査によると、労働者派遣事業を行っている事業所は

全国では3万8,128箇所もの事業所があります。

参考:一般社団法人日本人材派遣協会「派遣の現状」

これだけ多くの事業所が派遣事業を行なっているので、現在登録している派遣会社にこだわる必要はありません。

雇用先とのトラブルが絶えなかったり、派遣会社の対応に不安があるなら、別の派遣会社に登録するのも検討してみてはいかがでしょうか?

ビッグアビリティ」は、信頼できる派遣会社優良派遣事業者制度の認定企業です。

トラブルが発生した時は、スタッフサポートダイヤルが設置しているので、すぐに相談できます。

スキルアップのサポートも充実しているので、派遣として働きながらキャリアアップを目指している人にもおすすめです。

派遣で働くまでの流れ

派遣で働くまでの流れ

派遣社員として働くには、派遣会社への登録が必要です。

さらに、派遣会社に登録する際は、適切な仕事を紹介してもらうためのスキルチェックや面談があります。

主な手順は、以下の通りです。

  • 派遣会社への登録会予約
  • 派遣会社の登録会
  • 仕事の紹介
  • 就業開始

事前に把握しておきましょう。

派遣会社への登録会予約

まずは、派遣会社の公式サイトから、登録会への予約をしましょう。希望の日時や登録会場を選ぶだけで、簡単に予約ができます。

すでに派遣として就業していても、登録会に参加できます。

派遣会社の登録会

予約をした日時・会場にて、登録会に参加します。

登録会で行うことは主に3つ。

  • 登録用紙の記入
  • スキルチェック
  • 面談

登録会を通して、一人ひとりにあった仕事を見極めてもらえます。

仕事の紹介

登録が完了すると、後日仕事の紹介がされます。

タイミング次第では、登録後すぐに仕事を紹介してもらえる可能性もあります。

どんなに優秀な人でも、派遣社員を求めている会社がなければ紹介してもらえないので、まずは慌てずに仕事を紹介してくれるのを待ちましょう。

できるだけ豊富な求人案件を持っている派遣会社を選ぶのがポイントです。

就業開始

仕事を紹介してもらい、派遣先企業が採用すれば就業開始となります。

希望をすれば、就業前に派遣先に訪問して職場の雰囲気を確認できるので、派遣会社の担当者に相談してみましょう。

まとめ 派遣社員の業務内容を理解して働こう!

まとめ 派遣社員の業務内容を理解して働こう!

派遣社員の業務内容は、正社員やアルバイトとは違い、すべて契約で決められています。

また、雑務や残業なども契約時に細かく定められており、契約書に記されていない業務や残業は断れるのがルールです。

とはいえ、自分で断れない場合もあると思うので、信頼できる派遣会社に仕事を紹介してもらい、トラブル時には雇用先に抗議してもらいましょう。

信頼できる派遣会社を探している人におすすめなのが、「ビッグアビリティ」です。

派遣社員が働きやすい労働環境の確保やトラブル予防も行なっていることを証明する、優良派遣事業者に認定されています。

都内を中心に多数の求人案件を取りそろえています。

さらに、以下の福利厚生を用意しています。

  • 無料の「健康診断」が利用可能
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ぜひ、信頼性のある派遣会社に登録して、派遣社員として充実した生活を送ってください。

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