派遣として働いた期間の履歴書への書き方と派遣先に出す際のポイント

派遣として働いた期間の履歴書への書き方と派遣先に出す際のポイント
派遣ノウハウ

「履歴書を書くのは面倒くさい」「どうやって書けばいいのか迷う」と感じる人もいるでしょう。

特に派遣社員としての経験をお持ちの場合、その書き方に迷う方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、「派遣社員として働いた期間を履歴書にどう書くか」を紹介します。

“派遣社員の職歴”にもさまざまなケースがありますが、具体例を挙げて、実際の記入例とともに詳しく解説するので安心してください。

また、「これから派遣会社に登録しよう」と考えている方も多いでしょう。

そのような方に向けて、派遣会社に提出する履歴書で気をつけたいポイントもあわせてお伝えします。

派遣の職歴を履歴書にどう書くかお悩みの方、そして、今後派遣会社へ登録しようとお考えの方はぜひ参考にしてください。

目次

派遣社員の職歴を履歴書に書く際のルール3つ

まずは、派遣社員として働いた期間を履歴書に書く際に守るべきルールを3つお伝えします。

守るべきルールはこちらの3つです。

  1. 派遣元、派遣先、業務内容、派遣期間は必須
  2. 「入社・退社」はNG、「就業・派遣期間満了」と書く
  3. 自分の都合で仕事を辞めるときのみ「一身上の都合により退職」と書く

それぞれ説明していきます。

1. 派遣元、派遣先、業務内容、派遣期間は必須

「派遣会社に登録して働いていた経歴は書かなくても良いのかな?」と考える方もいるかもしれません。しかし、基本的に、派遣社員として働いていた経歴は必ず履歴書に書く必要があります。

具体的に書くべき情報は、こちらの4点です。

  • 派遣元(=登録していた派遣会社)
  • 派遣先
  • 業務内容
  • 派遣期間

これらの情報は、欠かさずに履歴書に書きましょう。

2. 「入社・退社」はNG、「就業・派遣期間満了」と書く

派遣社員としての職歴を履歴書に書く場合、「入社・退社」という言葉は遣いません。

「入社」ではなく「就業」、「退社」ではなく「派遣期間満了」と書きましょう。

また、「派遣期間満了」は「契約満了につき退職」や「派遣期間満了につき退職」と言い換えても問題ありません。

3. 自分の都合で仕事を辞めるときのみ「一身上の都合により退職」と書く

派遣社員としてある会社に勤務していて、派遣期間が終わり仕事を離れた場合、「一身上の都合により退職」とは書きません。

2つ目のルールで挙げた通り、「派遣期間満了」「契約満了につき退職」「派遣期間満了につき退職」と書きましょう。

しかし、自分の都合で仕事を辞めた場合は、派遣社員の職歴でも「一身上の都合により退職」と記載します。

まとめると、次のようになります。

  • 派遣期間が終了して会社を離れた場合
    ⇒ 「派遣期間満了」「契約満了につき退職」「派遣期間満了につき退職」
  • 自己都合での派遣の終了
    ⇒ 「一身上の都合により退職」

自分が派遣を終えた理由にあわせて書き分けることが大切です。

【具体例5つ】派遣社員の職歴の履歴書の書き方

派遣社員の職歴の履歴書の書き方

一言で「派遣社員として働いていた」と言っても、さまざまなケースがあります。そして履歴書への書き方も、それぞれのケースによって異なります。

そこでこの章では、“派遣社員の職歴をどのように履歴書の書くのか”を、5つの具体的なケースごとに紹介します。

5つの具体例はこちらです。

  1. 派遣元と派遣先が1つの場合
  2. 派遣元が1つ、派遣先が複数の場合
  3. 派遣元が複数で、派遣先も複数の場合
  4. 短期派遣(派遣バイト)の場合
  5. 派遣社員から直接雇用になった場合

自分の職歴にあったものを参考にしてください。

1. 派遣元と派遣先が1つの場合

1つ目の例は、 1つの派遣会社に登録し、1つの派遣先で働いたことがある場合です。

その場合、履歴書には次のように記載しましょう。

例)

令和○○年○月 株式会社Aに登録
株式会社B ○○部にて派遣社員として就業
一般事務を担当(業務内容)
令和○○年○月 派遣期間満了につき退職

①登録先、②派遣先、③派遣先での業務内容と④派遣終了。この4点について記載するということです。どのケースでも、これらの情報は必要になります。

2. 派遣元が1つ、派遣先が複数の場合

2つ目の例は、 1つの派遣会社に登録し、複数の派遣先で働いたことがある場合です。

その場合、履歴書には次のように記載しましょう。

例)

令和○○年○月 株式会社Aに登録
株式会社B ○○部に一般事務として派遣(令和○○年○月まで)
株式会社C ○○部に経理事務として派遣(令和○○年○月まで)
株式会社D ○○部に営業事務として派遣(令和○○年○月まで)
株式会社E ○○部に営業事務として派遣(令和○○年○月まで)
令和○○年○月 派遣期間満了につき退職

派遣先が複数あっても、派遣元は1つなので、派遣会社は1度書けば十分です。

3. 派遣元が複数で、派遣先も複数の場合

3つ目の例は、 複数の派遣会社に登録し、複数の派遣先で働いたことがある場合です。

その場合、履歴書には次のように記載しましょう。

例)

令和○○年○月 株式会社Aに登録
株式会社B ○○部に一般事務として派遣(令和○○年○月まで)
株式会社C ○○部に経理事務として派遣(令和○○年○月まで)
令和○○年○月 派遣期間満了につき退職
令和○○年○月 株式会社Dに登録
株式会社E ○○部に営業事務として派遣(令和○○年○月まで)
株式会社F ○○部に営業事務として派遣(令和○○年○月まで)
令和○○年○月 派遣期間満了につき退職

2つ目の例で挙げた書き方を繰り返す形です。

「登録先も派遣先も数が多く、履歴書に書ききれない」といった場合もあるでしょう。その場合、次のように書くこともできます。

例)

令和○○年○月 株式会社Aにて派遣登録(派遣先:株式会社B○○部)
令和○○年○月 派遣期間満了につき退職

この書き方で、登録先ごとに書いていきます。

多数ある経歴をスッキリとまとめて書きたい場合に便利ですよ。

ただし、この書き方だと、各業務の具体的な内容が採用先に伝わりづらくなってしまいます。そのため、具体的な業務内容は職務経歴書や面接で積極的にアピールしていきましょう。

4. 短期派遣(派遣バイト)の場合

4つ目の例は、 短期派遣(派遣バイト)で働いたことがある場合です。

派遣会社に派遣スタッフとして登録し、1~数日の単発バイトを繰り返していた場合などです。

その場合、履歴書には次のように記載しましょう。

例)

令和○○年○月 株式会社Aにて派遣登録
令和○○年○月 短期アルバイトとして、〇社の派遣先で就業

短期の場合、一つひとつを履歴書の職歴欄に記入する必要はありません。また、3カ月未満のアルバイトを繰り返していると、むしろマイナスイメージになってしまうこともあります。

しかし、面接などで詳しく聞かれる可能性もあります。そのため、短期のアルバイトを選んだ理由をしっかり説明できるようにしておくと良いでしょう。

5. 派遣社員から直接雇用になった場合

5つ目の例は、 派遣社員として働いていた会社に直接雇用されるようになった場合です。

その場合、履歴書には次のように記載しましょう。

例)

令和○○年○月 株式会社Aにて派遣登録
令和○○年○月 株式会社B○○部に派遣社員として就業
一般事務を担当
令和○○年○月 派遣期間満了につき退職
令和○○年○月 株式会社B○○部に契約社員として入社

派遣から直接雇用になるということは、その会社があなたを評価してくれたということです。面接では、どのようなスキルや頑張りが認められたのかをアピールできると良いです。

派遣社員の職歴を履歴書に書く際のポイント3つ

派遣社員の職歴を履歴書に書く際のポイント3つ
続いて、派遣社員の職歴を履歴書に書く際のポイント3つをお伝えします。

ポイントは、こちらの3つです。

  1. 正社員としての職歴があれば優先する
  2. 経験・スキルは応募先企業・職種にあわせる
  3. 履歴書に書ききれない職歴は職務経歴書に書く

それぞれ詳しく説明します。

1. 正社員としての職歴があれば優先する

もし正社員としての職歴があれば、その職歴を優先して履歴書に記載しましょう。

派遣社員としての職歴ももちろん記載する必要がありますが、シンプルに留めて書くだけで問題ありません。

2. 経験・スキルは応募先企業・職種にあわせる

業務内容は簡潔に記載しましょう。

職歴やスキルが複数ある場合は、これから応募する企業や職種にあわせて、必要とされるもの・アピールになるものを選んで書きましょう。

3. 履歴書に書ききれない職歴は職務経歴書に書く

2つ目のポイントでは、「経験・スキルは応募先の企業や職種にあわせて選ぶ」とお伝えしました。

そうすると、履歴書に書けなくなる職歴も出てくるでしょう。それらの履歴書に書ききれない職歴は、職務履歴書に書きましょう。

職務履歴書であれば、過度にページが多くならない限り、複数の会社名・業務内容を書けます。

派遣の登録先に履歴書を出すときのポイント

続いて、派遣の登録先に履歴書を出すときのポイントを3つお伝えします。

ポイントは、こちらの3つです。

  1. 派遣の登録時は選考ではなくプロフィールを知るのが目的
  2. 志望動機は不要で経験やスキルを書く
  3. 派遣先には履歴書を見られない

それぞれ詳しくみていきましょう。

1. 派遣の登録時は選考ではなくプロフィールを知るのが目的

派遣会社に登録する際に履歴書を提出する目的は、あなたのプロフィールを知るためです。

通常の就職活動で応募先に提出する、選考を目的とした履歴書とは異なります。

登録した派遣会社から、あなたにあった派遣先を紹介してもらうためにも、スキルや経験、所有資格などは、ありのままを書くよう心掛けましょう。

無理に自分を大きく見せようとする必要はありません。

2. 志望動機は不要で経験やスキルを書く

派遣会社への登録時に提出する履歴書に、志望動機を書く必要はありません。なぜなら、実際にその派遣会社で就業するわけではないからです。

派遣会社は、登録スタッフと実際に働く派遣先企業とを結びつける立場になります。

自分の希望する仕事を紹介してもらえるよう、活かしたい経験やスキルがある場合は必ず書きましょう。

3. 派遣先には履歴書を見られない

“派遣登録時に提出する履歴書は、実際に働く会社に提出する履歴書とは役割が異なる”とお伝えしました。

そう聞くと「派遣登録時に提出する履歴書は、派遣先の会社にも見られるの?」と気になる方もいるかもしれません。

しかし、派遣先の会社が、派遣登録時に提出した履歴書を見ることはありません。

紹介予定派遣の場合を除いて、派遣先が派遣会社に対して、応募者の履歴書などの提出を求めることはできないためです。こちらは、労働者派遣法でも定められているルールになります。

派遣先に見られることはないので、「派遣として働くことを考えている」という方は、まず派遣会社に履歴書を提出してみてはいかがでしょうか?

派遣会社は、ビッグアビリティがおすすめです。

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派遣社員の職歴の書き方でよくある質問4つ

最後に、派遣社員の職歴の書き方について、よくある質問4つと回答をお伝えします。

よくある質問は、こちらの4つになります。

  1. 派遣先の名前を書けない場合は?
  2. 長期の離職期間があった場合は?
  3. 履歴書に派遣の職歴を書ききれない場合は?
  4. 派遣会社に履歴書の提出は必須?

それぞれの回答をみていきましょう。

1. 派遣先の名前を書けない場合は?

派遣先と守秘義務を締結している場合、派遣先の会社名を明らかにできないことがあります。

その場合、履歴書には「IT会社」「食品会社」などと、ぼかして書くようにしましょう。

しかし、面接で詳しく聞かれることがあるかもしれません。その際は「守秘義務により、派遣先などの詳細はお伝えできません」と答えましょう。

2. 長期の離職期間があった場合は?

長期の離職期間があると、「選考でマイナスになるのでは?」と心配になるかもしれません。

しかし、長期に渡って離職をしていても、その理由をしっかりと説明できれば問題ありません。そのためにも、履歴書に離職していた理由を記載することが大切です。

こちらは、留学で長期離職していた例になります。

例)

令和○○年○月 一身上の都合により退社
令和○○年○月 語学習得のためアメリカに1年間留学

離職の理由には、資格取得や留学、育児、介護などさまざまな理由があるでしょう。複雑な理由がある場合は、文章にしてより詳しく書くようにしましょう。

また、病気や怪我などで長期療養をしていた場合は、すでに回復していることを書きます。その上で、可能であれば「就業の準備」や「資格取得の勉強」など、求職中に何をしていたかを書けるとより良いです。

さらに、長期離職の経歴がある場合、面接でも質問される可能性が高いです。そのため、面接で聞かれた際にも理由をしっかりと説明できるよう準備しておきましょう。

3. 履歴書に派遣の職歴を書ききれない場合は?

複数の派遣の職歴があって履歴書に書ききれない場合、応募先企業・職種にあわせて職歴欄に記入する職歴を選びましょう。

また、履歴書に書かなかった職歴は職務経歴書に書きましょう。

派遣会社に履歴書の提出は必須?

履歴書の提出が必要かどうかは派遣会社によります。

履歴書の提出を不要としていると派遣会社もありますので、「履歴書は必要ですか?」と事前に確認しておきましょう。

派遣の履歴書に書いて内定を目指そう

派遣の職歴の履歴書への書き方と、派遣会社へ提出の履歴書ポイントをお伝えしました。

記事でもお伝えした通り、派遣会社へ登録する際に提出する履歴書は、派遣先に見られることはありません。

そのため、「派遣として働くことを考えている」という方は、まず派遣会社に履歴書を提出して登録してみることをおすすめします。

その履歴書を実際に応募する会社が目にすることはないので、あまり気負わずに書いてみましょう。

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派遣社員として働く際に気になるポイントの1つは福利厚生です。

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優良派遣事業者認定制度に認定されているので、安心です。

派遣社員として働くことを考えている方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

派遣会社に登録し、しっかりと履歴書を準備して内定を目指しましょう。

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